かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

だるまさんと焼肉

 今日は珍しく彼女と早い時間から一緒に仕事だった。珍しくっていっても、ついこの間もあった気がする。まあとにかく、彼女と一緒に仕事だった。

 しかも今日は仕事を早くあがれる日。もちろん彼女と一緒に。

 偶然そうなったわけじゃなくて、そういう希望を事前に出していたのだ。なぜかというと、今日はだるまさんに焼肉をおごってもらえる日だから!!

 前日から僕は焼肉食べれるー!とかなり楽しみにしていた。

 最近よく焼肉を食べている。もちろん彼女も一緒にだ。前回食べた焼肉があまりふるわなかったため、余計に今日の焼肉に対する期待感が募っていた。

 彼女はハラミが大好き。僕も大好き。だるまさんがおごってくれるというから食べ放題の一番いいコースを遠慮無く注文してハラミを頼みまくった。彼女に何食べる?って聞くと「ハラミ!」と元気のいい声が返ってくる。可愛い。元気よくハラミ!って宣言する彼女が好き。僕は肉を焼くのが好きなので、彼女のお皿にぽんぽん焼けたお肉を載せていく。彼女はそれをぱくぱく食べてくれる。嬉しい。ついつい彼女ばっかりに気がいってしまいそうになるので、だるまさんのことも忘れないように意識していた。

 だるまさんは一緒に働いていると、ご機嫌取りしないといけなかったり、話が長かったりして面倒くさいなあと思っていたけれど、異動してたまーに会うだけななら楽しく会話ができる。誰かが話しだした話題を自分の話したい方向に持って行って自分語りしちゃうのはいただけないけれど、それでも楽しかった。基本的に良い人だからね。

 異動先で上手くやれていないのは確実なので、今日僕と彼女とご飯が食べられるからきっと喜んでくれているだろうと言っていたんだけど、案の定今の職場は楽しくないらしく、僕たちみたいに話せる同僚がいてくれれば、とこぼしていた。食事中終始楽しそうにしてくれていたので、気持ちよくおごってもらえたかなと思う。僕も彼女もだるまさんが喜んでくれたら嬉しい。なんだかんだわりとだるまさんのこと好きなんだなあ。だいぶ話しやすい。

 こちらの職場が大変だというのを理解してくれているから、帰りがけに本当に頑張ってねと言ってくれて、頑張りますよーなんて話をした。彼女が最後に「だるまさんもがんばってくださいね!」と本気な感じのトーンで激励したら、そのガチな感じやめて!って言っていたけど、たぶん本当にだるまさん大変なんだろうなあって思った。そしてその本当に大変だって事がいろんな所からの噂であったり、本人の口ぶりだったりで伝わってくるからこそ、彼女はがんばってくださいって言ったんだろう。

 だるまさんは僕たちより一回りくらい年上で、いくら楽しく会話ができるからって本気の愚痴とか弱音を僕らに言うわけにはいかないだろう。自分が本気で今しんどいですよっていうのを悟られたくないってのもあると思う。かっこつけたいみたいな。でも残念ながら僕たちはだるまさんが異動先でどんな評価を受けいるか別方面から聞いて知っている。だるまさんに対する風当たりはかなり強い。

 彼女のがんばってくださいっていう言葉には、事情を知っているけれどそれを表に出さず、でもだるまさんが大変なのは分かっているから、本当にがんばってねっていう励ましの意味が込められていて、とても素敵だなって思った。

 とりあえずの軽いがんばってという言葉ではなく、彼女の言葉には思いやりや深い意味が込められている。

 今日こうやってご飯を一緒に食べて楽しい時間を過ごしたことで、だるまさんに頑張る力を与えられていたらいいね。きっと彼女の言葉がだるまさんにとって嬉しい良い言葉として受け止められていることだろう。

 お金を気にせず、彼女と楽しく食事ができてよかった!ありがとうだるまさん!