かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

体調不良との戦い

 今日は彼女と遊んだ。

 毎回僕が彼女と遊んだ日の出だしをこれにしているのは、後々振り返る時に「彼女と遊んだ」と検索すれば一覧で出てくるようにするためだ。すごく便利!と思ってはいるのだが、未だに活用していない。いつか使う時が来るだろう。

 今日はまたあんまり予定が決まっていない日で、昨日寝る前と今日起きてからどうするか色々考えた。僕が出すのはいつもと同じようなプランで面白みがない。いつもと違う楽しいことをしたいとは思うんだけど、そういうのをいきなりポンと思いつけるわけもない。いつも行かないようなところとか、隠れ家的お店とか探してみたけどいまいち良いところがない。

 案を出していて思ったのが、僕がこれをしたい!っていうのがあんまりないなーということ。これとかこれとかどう?っていうのも彼女ありきというか、僕がこれやりたいからやろうとか、これを買いに行きたいからこのお店行こうみたいなのないなーって。

 彼女はいつも希望を出してくれる。それによって僕が行く場所を決めたり、流れを考えたりする。彼女が欲しいものがあるから探したいといえば、あのお店とかこのお店とか行ってみようかってなる。

 じゃあ彼女のやりたいこととか行きたい場所がなかったら?って考えた。僕は彼女と一緒にいられればいいと思っているだけで、彼女となにがしたいとかどこへ行きたいっていう具体案がない。漠然としている。買い物したいとか、一緒にドライブできたらいいとか、お散歩とかもいいかもしれないとか。彼女の希望を聞いてそれに合わせることとか、彼女の行きたそうなところを考えて提案してみるとか、そういう気配りは大事だと思うしこれからもしていきたいと思う。でもそれだけじゃだめで、僕がやりたいこととか行きたい場所というのも考えて彼女に提案していかないとなって思った。いつも彼女に頼って彼女に決めてもらっていてはいけないなと。一緒に考えているつもりになっていても、実際は彼女の意見で動いている。彼女の意見を優先して思いやれるなんて言えば聞こえはいいけど、結局自分が楽をしているだけだし、自分の意見を主張して否定されるのが嫌なだけだ。守りに入っている。

 日々の自分の考え方が彼女に甘えているんだなと思って反省した。

 ありがちなことしか提案できなかったけど、とりあえずの方向性は決まった。反省していた僕はせめて今日のお昼くらいいつもと違う感じのものを提案してみようって調べて、良さそうなお店を見つけて彼女に聞いてみた。そしたら彼女はそこに行ったことがあって美味しいよーって教えてくれた。じゃあ今日のお昼ごはんはそこにしよう!ってうきうきして彼女を迎えに行った。

 彼女はいつもどおり可愛くて、特に今日嬉しかったのは僕がプレゼントしたシュシュをしてきてくれたこと。似合っていて素敵だった。僕が思っていた以上に上手く馴染んでいていい感じだった。

 テンションを上げてお店までやってくるとシャッターが閉まっている。彼女の口から「やってないんじゃない」っていう言葉が紡ぎだされた。

 定休日。

 大失敗である。僕はいいお店を見つけたっていう嬉しさで舞い上がっていて定休日の確認を怠っていた。前にも定休日の確認をせず失敗しているにも関わらずまたもや同じ失敗をしてしまった。水曜定休多すぎる。最悪。

 彼女もここでの食事を楽しみにしていたようで、凄く残念そうだった。僕は自分が不甲斐ないのと彼女に申し訳ないのと、楽しみにしていたものが得られないがっかり感とで打ちのめされた。

 彼女がそれで怒ることはなかったけど、凄くがっかりしているようだった。本当に申し訳ない。順調な滑り出しを見せたはずだったのに、躓いてしまった。仕方ないのでそのまま車を走らせながら別の案を練った。でも崩れたプランを立て直すには精神力が足りなかった。僕はここでもまた彼女に助けてもらって、ラーメンを食べるという案に決定した。彼女とラーメンを食べるのは初めて。そもそも彼女はあんまりラーメンが好きじゃないらしい。だから今まで食べることがなかった。丁度走っていた道沿いにある、僕が一度だけ別の場所で行ったことがあるラーメン店に入った。食べ始めるまで後悔と申し訳無さでいっぱいだったんだけど、ラーメンを食べ始めると彼女の反応が思っていたより良かった。「美味しい、ここで正解だったね」って言ってくれた。安心したし嬉しかった。

 無事昼食を終え、次に昨日見つけた雑貨屋さんへ向かった。今まで行ったことのないお店だったので不安だったけど、なかなかいい雰囲気で楽しかった。ただそこまで欲しい!ってなるものもなかったのでなにも買わずに店を出て、近くにある別の雑貨屋さんへ向かうことにした。

 そこもぐるーっと見て回ったけれど、凄くさわり心地の良いクッション(ただし高い)が気になったくらいでピンとくるものがなかった。クッションは凄く良くて欲しかったけど、お高いので諦めた。

 お店に隣接したところにカフェがあって、そこでおやつを食べることに。

 以前、豆乳パフェを食べて彼女がそれをとても気に入ったところ。今日も豆乳パフェを注文した。僕は豆乳ベースのソフトクリーム。これがとっても美味しい。豆乳の味がするので凄く健康的な感じがして、甘いものを食べてしまったという罪悪感が湧かない素敵なデザートとして僕と彼女の間でかなり高評価である。彼女がもぐもぐしている時の口がとっても可愛くて、それを彼女に伝えたところ露骨に気持ち悪がられた。でも可愛いんだ。熱いものを食べてる時の口とかもそう。可愛い。

 そこから、ショッピングモールへと向った。

 今日のお出かけの目的の中に僕の車の鍵に付けるキーホルダー探しというのがあり、雑貨屋さんが複数入っているショッピングモールが一番探しやすい。他の目的もここであれば全て達成できる。

 ここがなかなか広いので歩きまわっていると結構疲れる。なんだか頭痛までしてきて僕の体調ががくっと悪くなった。いつも多少疲れたなーしんどいなーっていう時はあるんだけど、今日はそれを通り越してぐったりしてしまう感じだった。優しい彼女は僕の体調を心配してくれつつ、キーホルダーを一生懸命探してくれて、これはどう?あれはどう?って言ってくれる。僕はそれにあまり良い反応ができなくて、申し訳なくてなんとか元気を出したいって思うんだけど頭痛が邪魔をする。本当はもっと、いいね!とか面白いね!とかそれはちょっとなーとか言いたいのにうまく言えなかった。体調が悪いのを言い訳にしたくないなと思って頑張ったんだけど本当に彼女には申し訳なかった。

 調子が悪いといろんな事が悪い方向に働いて、彼女を嫌な気分にさせることを言ってしまった。余裕がないと本当にろくなことがない。今日一日失敗してばっかりだった。

 ひと通り見終わって、休憩しようってことで一度車に戻った。彼女から頭痛薬を貰って飲んでちょっと横になっていたら少し気分が良くなってきたので、彼女の足をマッサージすることにした。どうしてもマッサージがしたかった。右足のふくらはぎを一生懸命マッサージしたあと、左のふくらはぎをマッサージしてみると凄くこっている感じがした。あれ?って思って右足を触ってみると明らかに固さが違う。もしやこれは僕が右足を一生懸命マッサージした結果か!と思って凄くうれしくなった。今までこんなにマッサージ前と後の違いを実感したことがなかった。テンションが上がって左足も一生懸命マッサージしていたんだけど、まただんだん気分が悪くなってきた。頭もガンガンする。ただこんな状態でもお腹は空いている。もしかしたらエネルギーが足りていないのかもしれないということでご飯を食べに行くことに。何回か行った牛たんが美味しいお店。

 僕と彼女は食に関してお財布の紐が緩い。200円のものを買うかどうか真剣に悩むけど、食事において200円差でいいものが食べられるのであれば迷うことなく高い方を選ぶ。せっかくだし贅沢しちゃおうというのが共通意識としてある。一人で高いものを食べたら後で後悔することもあるのかもしれないけど、彼女と食べると、食後に高いの食べちゃったなあって後悔することがない。むしろ満腹感による幸せと彼女と一緒に美味しいものが食べられたという幸せで、かなりいい気分になる。

 今日も食べ終わった後凄くテンションが上がって、二人してやっぱり牛たんを食べると元気がでるね!とはしゃいだ。

 元気が出たので本や化粧品をさらーっと見て必要な物を買い、再び車に戻ってきた。その後、CDを探しに地元近くのお店へ行ったんだけど置いてなくて、彼女がしょんぼりしてしまった。まったくどういう品揃えしてるんだあの店は!と思ったけど仕方がない。

 お店から出て車に戻ると、パトカーがやってきた。夜遅いし巡回しているのかなと思っていたら片側のライトが切れている車に目を付けたらしく、運転していた男の人に話を聞き始めた。僕と彼女はいきなり始まった「警察24時」みたいな展開に好奇心を抑えきれず、窓から様子を覗いていた。やっぱり僕と彼女が一緒にいるとレアなイベントに遭遇する。特にパトカーに遭遇することが多い。事故現場だったり事故後の現場検証に出くわしたり。そういう出来事に興味を持ってしまうけれど、自分が当事者にはなりたくない。十分に注意しなきゃなと思った。

 帰るまでの残りの時間、さっき気分が悪くて中断したマッサージをしようってことで、やらせてもらった。最近「ストレッチ・マッサージノート」というのを作り始めて、本やネットで調べたストレッチやマッサージの知識をノートにメモして勉強している。その勉強の成果を彼女に見せたくて、僕はマッサージをしたくてたまらなかったのだ。このノートに関してはまた別の機会を作って説明してもいいかな。

 まだノートは始めたばかりで情報量も少ないし、それによって得た知識も微々たるものだ。だけど今日はその少ない知識も全て試す余裕はなくて、心残りだった。もっとたくさんマッサージしてあげたい。きっと彼女はすごく疲れている。それを僕がどうにかして軽くしてあげたい。

 帰り際、元気が出なくなてきた彼女が最近ちょっとした事で怒ってしまうとか元気でなくてごめんねとか言ってくれた。

 最近イライラしやすいっていうことについてだけど、僕はあまり気になっていなかった。確かに僕が何かして彼女をイライラさせてしまう事が最近よくあったけど、それは僕が悪かったから起こってしまったことで彼女の責任ではない。彼女はイライラしてしまう自分が嫌かもしれないし、自分を責めてしまうかもしれない。でも僕は自分のしてしまったことを棚に上げて、あーまたイライラしてるから怒られちゃったとは思っていない。どんな些細なことであっても、彼女をイライラさせてしまう要素があったのだと思う。だから僕は、彼女がどうでもいいことで怒ってるなんて思いたくない。僕には軽いことに見える事柄が、彼女にとってはとても重いもので、僕にとって無視できることが彼女にとって無視ができないものであるということについて考えなくてはいけない。偉そうに言っているけど、いつもそんな風に考えられるわけじゃない。余裕がないと彼女の考えをしっかり理解しようともせずに自分の考えで答えを出そうとしてしまう。自分の中の理論で彼女を理解しようとしてしまう。そういうことをしてしまったときは結果的に彼女を傷つけてしまう。こうしたらいいと分かっていてもそれができないのは自分のだめな部分だなあって思う。改善したい。

 彼女が元気でなくてもイライラしてしまっても、僕はそれでいいと思う。それが無理をしない彼女の今の状態であるならば、それをそのまま出してくれればいいと思う。そりゃあ元気でないと心配だし、悲しくなるときもある。でも彼女が無理をして僕に接してくれるよりはずっといい。綺麗事っぽいかなぁ。でも本当にそう思っている。もし僕がそれに耐え切れなくなってもういやだ!ってなってしまったとしたらそれは僕が彼女を受け入れる器じゃなかったってことだ。彼女と一緒にいる資格がない。でも僕は彼女を心の底から愛しているしなによりも大切だと思っている。だから彼女の全てを受け止められると信じている。先のことを断言はできないけどさ、でも自分のことは信じている。

 彼女が元気でないなら元気が出るようになるまで元気を出してあげられるように頑張る。どれだけだって頑張る。元気ないから嫌だなんてならない。だから安心して元気ない状態でいてくれていい。

 彼女のためにできる限りのことをしたいなあって思う。色々やってうまく行かなくても何度もチャレンジしたいと思う。途中で彼女に呆れられてしまうのが怖いけどね。

 彼女を家に送り届け、帰路につく間、そしてお風呂に入っている間、ブログを書きながら、ずっとこんなことを考えていた。

 今日も一日楽しかった。彼女が一緒にいてくれて凄く幸せだ。