かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

怒る叱る

 彼女が後輩を泣かせたらしい。

 今日仕事終わりの彼女に会いに行ったらその話をしてくれた。

 後輩っていうのは前々からちょこちょこ出ているY君。具体的な説明は省略するけど、彼女がY君に仕事を教えようと一緒にやろうと呼んでいたのに、別の人から指示を受けて作業を始めてしまっていたこと、そして彼女がY君が来ないので様子を見に行ったら悪びれる様子もなく「こういう風にやることになったんで」といって謝りもしないことに対して彼女は怒ったらしい。Y君に対して怒ったというよりも、完全に彼女を無視した行動を取って謝らなかったという行為に対して久々にガチ状態の彼女が目覚めてしまったらしい。

 ガチ状態の彼女というのは、いつもの3倍くらい眼光が鋭くて冗談なんて言える雰囲気じゃなくて、絶対に笑わない。漫画だったらゴゴゴゴみたいな効果音が付く状態。かなり怖い。

 Y君が作業は自分一人でできるというので、彼女は別の仕事をやっていたんだけど、結局作業が終わりそうもなかったので彼女も合流してあげたらしい。Y君に対してイライラした感情が少なからずあるはずなのに仕事手伝ってあげられる彼女凄い。僕だったら放っておくなあって話を聞きながら思った。

 一人で終わらせられない仕事をできるって言って結局終わらせられなかったこと、そしてさっきの彼女を放っておいて謝らなかったことについて彼女がY君に話をしていたら泣いちゃったらしい。

 Y君は前にメンタルやられて半年間引きこもったくらいメンタル弱い男なので、泣いたって話も納得できる。かなり打たれ弱いからね。

 話している間に、自責の念が生まれて申し訳ない気持ちだったり悔しい気持ちだったり色々溢れてきたんだろう。

 彼女はこれが悪かったあれが良くなかったっていうのを伝えた後に相手の反応を待てるし、言いっぱなしにしないで後のフォローができる。今日も彼に対して良くなかった部分を提示した後に彼の言い分や考えを聞いてあげたようだし、そのへんは上手くやっていると思う。

 僕からすれば彼女に怒ってもらえるのはとっても幸せなことだ。

 彼女が怒るのは、それを受け止められる、あるいは聞くことができる、そしてそれに対して何かしらの反応を返すことができる相手に対してだけだと思う。その話をしたら彼女はそこまで考えてないって言っていたけど。まあそこは僕から見るとって言うことにしておいて欲しい。

 彼女が厳しくするってことは相手を見放していない状態ってことだから喜ぶべきだ。もしそれを嫌われいると感じる人がいたらかなりの馬鹿だ。Y君は馬鹿で仕事ができないけど、彼女のことを間違って受け取ることはないと思う。彼女の真意が100%通じているかは難しいかもしれないけど、彼のことを嫌いだから言っているとは思ってないはずだ。

 怒るっていうとマイナスな感じだし、僕もこのブログ中で彼女が怖いって書いてしまったけど、彼女ほど上手く怒れる人はなかなかいないと思う。

 今思ったけど怒るっていうより叱るって感じなのかなあ。そうだね、彼女のは叱るって感じだ。

 彼女は叱るのが上手い。相手のために叱るっていうことがちゃんと実践できている。怒りを乗せて発言するのではなく、それを排除して仕事のことや相手の態度に対して改善させるために叱る。アフターケアもばっちりだし。完璧。

 たくさん叱られた後に、彼女の笑顔を見たらほっとするはずだ。

 今日のことはY君が良くなかった。それに対して彼女が叱ったことは正しいことだし必要なことだったと思う。これで彼も仕事に対して引き締まった気持ちで向かえるんじゃないかな。

 そんなこともあって今日も彼女は大変だったと思う。おつかれさま!