かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

もふもふ

 先日彼女は着ぐるみパジャマを買ったらしい。この名称が合ってるのか分からないけど伝えたいことは伝わるはず。ふわふわもこもこで暖かいらしい。僕は前からそういうのを彼女に着てもらいたくて、本気で買ってあげようかと思ったくらいだった。なので彼女がそれを買ったというニュースは僕にとって凄く良い知らせだった。

 ただ残念なのはそれを着ている彼女を直に見ることができないという点。まさかそれで外出するわけがないし、着るのは寝る時や部屋にいる時だ。触り心地や彼女がそれを着た時にどんな感じなのかっていうのは知りたくても知ることができない。非常に悔しいけど、我慢するしかないなあと思っていた。

 今日、彼女がお休みで僕は仕事だったので帰りは彼女の家の前を通って帰ることにした。彼女が不在の時は意味ないけど、彼女がいるときなら家の前を通るってのだけでちょっと楽しいのだ。

 帰るよーって彼女に連絡だけして車を走らせて彼女の家の前を通った。今日は彼女さすがに出てきてくれてはないかーって思ったら、通り過ぎた直後に「いまそとにでたのに」っていう連絡が来た。なんてこったい!ってことで僕はすぐに引き返して彼女の姿を探した。そうしたら暗がりからぴょこぴょこ走ってくる黒い影が見えた。まずこの走り方が可愛かった。もちろんそれは彼女だった。でもただの彼女ではなかった。着ぐるみパジャマを着た彼女だったのだ!それを見た僕は思わずうひゃあみたいな声を上げた。気持ち悪くないように自制するつもりだったのにあっさり気持ち悪くなった。

 もこもこに包まれた彼女の可愛さは予想以上だった。この可愛さを上手く伝える事ができないのが悔しい。彼女は年甲斐もなくこんなものを買ってしまったと後悔というか恥ずかしがっていたんだけど、すごく似合っていた。まだまだ全然着れる。可愛い。

 まさかこの姿で現れてくれるとは思っていなかったので、テンションが上がった。で、先日彼女が触り心地良いって教えてくれたのに触れない!って悔しい思いをしていたので、この機会を逃してはいけない!と思って腕のあたりをもふもふしておいた。

 嬉しくて嬉しくてたまらなかったけど気持ち悪くならないようにって気をつけた。でもたぶん気持ち悪かったと思う。あの姿の彼女は可愛すぎる。フード被った時なんてものすごい可愛い。あの姿の彼女が部屋にいたら凄くいい。僕の部屋にいて欲しい。

 とても素晴らしい買い物をしたね。あれは素晴らしい。

 貴重な彼女を見ることができてよかった!今も彼女があの格好をしているのかと思うとなんだか胸が高鳴る。