かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

すてきなものさがし

 今日、家で飼っている犬の具合が悪くなって寝ようとしているタイミングで眠れなくなってしまった。彼女と電話をしていたので彼女もそのドタバタで起こしてしまうという申し訳ない事態になった。

 しばらくそばに居て様子を見ていたので眠ることが出来ず、彼女も眠れなくなっちゃったと言っていたけどしばらくしたら連絡が来なくなったので眠れたのかなあと少し安心して、落ち着いてから僕も寝ることにした。横になったらすぐに寝てしまった。

 何度か目が覚めたものの、結局いつも起きる時間よりもだいぶ寝過ごしてしまった。

 彼女からは大丈夫?って心配してくれてる連絡が来てた。僕が返事すると彼女はぼくが元気になるものをさがしたって言ってくれた。

 僕と彼女はよくネットで素敵なアクセサリーとか雑貨を探しては写真を送り合うという交流をする。だいたい彼女の元気が出ない時に、僕が素敵なものを探してきて彼女に見せる。そうすると好みにぴったりだったり素敵だなあと思って貰えるものだと彼女の元気がちょっとずつ出てくる。

 今日は僕の元気がないことを心配してくれて、彼女が代わりに素敵なものを集めてくれていたのだ。僕がぐーぐー寝ている間に。なんて優しいんだろう!

 僕が元気ない理由がペットの犬のことだから、彼女からしたらどうしたらいいか分からないことで、なにもしてあげられることがないからなにもしない!ってなってもおかしくないのに、彼女は僕のために素敵なもの集めをしてくれていた。嬉しかった。

 彼女が送ってくれる写真に対して僕がひとつひとつ感想を述べていくと楽しい。どれも素敵なものだった。彼女が数ある中から選別したんだと思うとどれも凄く良い物に思える。そして彼女はこれのこの部分が気に入ったんじゃないかなあとか考えるのが楽しい。この色が好きだったのかなあとか、この全体的な雰囲気が好きだったのかなあとか、形が好きだったのかなあとか。今回は僕が元気出るものということだったから、僕が好きそうなという部分を意識してくれているのかなっていうのも感じられた。

 彼女は自分の好きなものをあまり自覚していないことが多くて、これが好き!これが好き!って挙げていくと一つの法則みたいなものが見えてきて、ということは彼女はこれが好きなんだ!っていう正解が導き出される。

 昨日も、おばけが好き!っていうことが彼女の中で判明したらしい。僕は前から彼女がおばけに対して示す興味というのを感じていたので、おばけ好きなのかなあって思っていたんだけど、彼女の中では昨日やっと確信に至ったらしい。

 おばけもおばけならなんでもいいってわけじゃなくて、シーツ型のおばけが好きらしい。分かる?なんかこう、ふわふわ浮いてるシーツに顔がついてるやつ。

 ちゅるんってしているおばけは好きじゃないんだって。どんなおばけかは語感で想像してください。

 僕がたくさんいいと思うものを提示して彼女の反応を見ることも、彼女が見つけた素敵なものをたくさん見ることも、両方とも僕にとって彼女の好みを知るために重要だ。

 今日は彼女が仕事休みだったので、僕が仕事終わった後にも探した素敵なものを発表してくれてとっても楽しかった。彼女の目というフィルターを超えて来たものだからどれも良いもので、見ていて楽しくなるような素敵なものばかりだった。

 僕もこれくらい大量にいいものを探して発表したいなあと思ったけど、彼女の良い物を探す根気と見る目にはなかなか敵わないだろうなあとも思う。たくさんあるものの中から良い物を見つけ出すセンスがすごいからね!

 今日は彼女にたくさん元気をもらえた。ありがとう。