かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

カーディガン

 以前、同僚のカーディガンの色がいい色だなあと思ったので、そのカーディガンいい色ですねーって言ったことがあった。

 彼女も同じように同僚のカーディガンのことを褒めたらしい。そしたらその同僚が僕も同じこと言っていましたよって言ったらしいのだ。

 被った!ってなったらしいけど、仲良いなあって思われたんじゃない?っていう話を彼女とした。嬉しい。今日一番テンションが上がった瞬間。

 僕と彼女の間では事前にそういう会話があったわけではなく、いいなあって思ったからいいですねって言っただけで、彼女もたぶん素直にそう思ったから言っただけで、偶然同じことを言ってしまったというのが良い。

 そういえば最近あんまりなかったけど、同じタイミングで同じ事言うのとか、車に乗っていて流れ行く景色の中、同じものに注目していたりとか、そういう一致って多かったなあと思った。

 意識的に相手に合わせることは、簡単ではないかもしれないけど頑張ればできる。無意識で相手と同じ行動を取るってことは、自然体の状態で相手と同じことを考えているということで、無意識下で通じあってるってことになる。彼女とはそういうことが多いってことはとっても嬉しい。

 無理に合わせる必要がない部分が多いっていうのはすごくいいことでしょ!

 雑貨屋さんに行って、これいいねって言い合えるし、喫茶店に行けば使われているお皿が素敵だねって言い合えるし、食べ物だって好みが似ているから美味しいねって言い合える。彼女の食べたいもの二つのどちらかを彼女が注文して、もうひとつは僕が注文するってことになっても、僕は全く不満じゃない。僕も食べたいなあって思うものだからね。時折、注文したいなあと思っているものが被っちゃうときもあるくらい。そういうときは譲りあうことになる。そんな風に被るというのが嬉しくてたまらない。

 好きな人との共通点って嬉しいよね。恋する乙女的な発想。

 今回のカーディガンを褒めたというのも、僕と彼女が共通して好きなカーディガンという服装だったことと、色が明るすぎない濃い目の赤という、これまたいい感じの色だったことと、更には二人とも気軽に話しかけられる相手だったという、共通した条件があったからこその出来事だったわけだ。この一件だけで僕と彼女の共通点が三つあることが分かる。

 性格は違うけど、考えていることや好みが似ていて気が合う。一緒にいる相手としてはかなり重要な要素じゃない?

 そんなことを考えて一人テンションをあげる真夜中。