かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

彼女欠乏症

 彼女不在二日目。

 彼女欠乏症。主な症状。虚脱感、急に襲う寂しさ、喪失感など。

 僕はほぼ毎日、彼女と電話ながら寝ている。でもこの二日間彼女と電話ができない。彼女と電話をするようになって二日間電話をしないっていうのは初めてのことだ。寂しいなあと思う。

 彼女と電話するとなるとそんなに眠気が来ていなくてもとりあえず布団に入って寝る体制を整える。ごろごろしながら彼女と話をして、しばらくすると彼女が眠くなってくるので僕が本を朗読して彼女を寝かしつける。こうやって書くとあかちゃんみたい。誰かの声を聴きながら寝るのってなかなか安心するもので、寝付けるんだよね。

 彼女が寝てしまったのを確認して、僕も眠りにつくわけだ。

 しかし彼女と電話をしないとなると、眠くないのに布団に入ることもなくなり、結果ずっと起きていることになる。あー眠いもうダメだってなるまで起きていて、それから布団に入ってすぐに寝る。いつの間にかあんまり眠くないのに布団に入って眠くなるのを待つということができなくなった。昔はできたはずなんだけど。彼女がいないと寝る時間が遅くなる。

 彼女と電話という行為は、彼女がしっかり眠れるようにすることが目的で、僕はそれを見届ける役割を担っているなんて思っていた。でも実は僕も電話をすることで眠る準備をして、しっかり寝付けるような状態になっていたんだなあって気づいた。

 彼女の声を聞いていること、そして彼女が寝たあとに聞こえるかすかな物音とか寝息。それによって僕の心も安らかになっていたんだろう。彼女がいないと僕は満足に寝付けもしないのか。

 あとね今日彼女が写真を送ってくれたんだけど、その中に彼女の姿が写っているものがあった。それを見たら一気に寂しくなった。彼女を見れて嬉しかったし、僕があげたネックレスと一緒に出掛けた時に買った服という格好で可愛いなあって嬉しくなったんだけど、胸を締め付けられるような気持ちになった。

 会いたいなあって。

 でもネガティブな気持ちになったわけじゃなくて、ただ寂しいなあっていう気持ちになった。

 彼女に会いたいし声が聞きたい。頭をよしよししたい。

 我慢した分、きっと彼女が帰ってきたらすごく嬉しいはず。今から楽しみにしておいてもきっと問題ない。

 早く帰っておいでー。