かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

未遂

 今僕はブログを書いている。

 正直なところ、今日のブログはお休みにしようと思っていた。というのも、彼女が今日明日と遠方にお出かけのため家にいないのだ。

 同棲しているわけじゃないから、彼女が家にいてもいなくても、僕がパソコンの前に座っているという状況に一切の変化はないんだけど、気持ち的に違う。

 いつもなら彼女は家にいて、僕のブログを楽しみに待ってくれているけれど、今日は彼女には話し相手がいて、僕のブログを待たなくても他に楽しいことがある。今日はそれほど僕のブログを必要としていないんじゃないかっていうネガティブなことを考えていたのだ。

 その結果、今日はブログをお休みしたらいいんじゃないかなあっていう結論に至った。ついでに交換日記もお休みしようと思った。彼女のいない寂しさをそんなことを考えてやり過ごそうとしていたんだと思う。

 仕事を終えた帰り道、ふと今日の日記には何書こうかなあって考えている自分に気づいた。無意識だった。そうしたら書かないって決めていた決意が揺らいだ。ブログも書こうかなっていう気持ちが芽生えた。

 家に帰ってきて、お風呂に入りながら色々考えた。きっと彼女は僕のことを考えてくれている。僕がいきなり今日のブログをお休みするなんていったら悲しませてしまう。余計な心配をさせてしまうかもしれない。僕のブログを楽しみにしていないってことはないはずだ。きっと少しは、多少は待ってくれているはず。

 そんな風に考えて、やっぱり書くことにした。内容はこの僕のくだらない葛藤についてにしようって思いながら。

 僕はわがままを言いたかったんだと思う。彼女がいないんだから僕はブログかかなーい!って。駄々をこねたかった。でもそんなことをしても意味が無い。誰のためにもならない。彼女を悲しい気持ちや嫌な気持ちにさせてしまうだけだ。

 こうして彼女の不在に対するささやかな反抗は幕を閉じた。

 このブログは、彼女のためにあって、僕がどれだけ彼女のことを考えているか、愛しているか、大好きかを語る場である。僕だけがそれをできて、僕だけがそれをすることを許可されているのに、自らその権利を投げ出すなんて馬鹿のすることだよね。僕の文章に彼女が目を通してくれることにもっと喜び感謝しなきゃいけない。

 離れていても会えなくても僕は彼女が大好きだ。

 今日はこれが書けただけでよしとする。