かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

優しい人

 どうやら僕は元気が出ないらしい。

 気がかりなことがあったり、あまり意識したくないことが控えていたりしてそれに意識を持って行かれてしまっているんだと思う。肉体的な疲労感はあんまりない。

 彼女は僕より圧倒的に疲れているはず。仕事量が僕の倍くらいある状態が何日か続いていたから。肉体的に疲れていたら精神面でも元気が出るはずがない。

 彼女はどうもうまくいかないと感じているみたいで、その原因に僕が今元気がないというのがあるようだ。

 彼女にはもっと優しくしてと言われた。僕は普段から彼女に優しくしようとしているし、今日も別段冷たい態度を取った覚えはない。

 ただし、彼女が今の僕に元気がなくて優しさが足りないと感じているということは、僕に何かが不足していることは確かだろう。

 小さい時からずっと、優しいねと言われ続け、僕の良い所をあげてもらえば優しいということしか挙げてもらえない、優しさだけが取り柄の僕に優しさが不足しているのだから大問題である。

 そういえば小学校の卒業文集のクラスのページにある、優しい人ランキングの2位というすごく中途半端な位置にいたことを思い出した。華やかさとは縁のない人生を送ってきました。

 たぶん、何かしらの理由で僕には余裕がなくなっているんじゃないかと思う。僕が上手くできない原因はだいたい余裕がないということで説明がつく。

 精神的に追い詰められて余裕がなくなって、嫌なことを言ってしまうとか嫌な態度を取ってしまうとか。ピンチで焦って余裕がない状態で何とかしようとした結果悪化させてしまうとか。とにかく余裕がないとだめな人間なのだ。

 余裕って大事だね。精神的なゆとりとでも言うのかな。

 彼女に優しくしてあげたい。今足りないのならばもっと頑張って優しくしてあげたい。彼女の要求が無理難題っていうことは決してない。過剰な優しさを求めているわけじゃなくて、必要なだけの優しさで僕が彼女を包み込んであげられればいいわけだから。

 僕に不足している優しさは、余裕を持つことである程度改善されるはずで、ではその余裕をどうやって持つのかというと、それはもう僕の心持ち次第としか言えない。ポジティブに、自分に自信を持って生きていればいいんだと思うのよ。ネガティブなこと考えないで、嫌なことをできるだけ考えないようにしてね、いいことばかり考えて、元気よく頑張ろう。なにこの自己啓発

 優しい人第二位の僕は、彼女にとっては優しい人第一位でいつづけられるように頑張ろうと思います。