かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

大馬鹿

 今日はたくさん失敗をしてしまった。仕事面ではなく彼女との間で。

 彼女を嫌な気分にさせるようなきっかけを作ってしまい、僕はその出来事を起こしてしまったことを後悔してへこんで、働きながらどんよりとした気分になってしまった。彼女を嫌な気分にさせてしまったことが申し訳なくて申し訳なくて、自分が不甲斐なくて、一人反省会してたら気分がどんどん落ち込んできてしまったのだ。

 本当にそんな気分になるのは僕じゃなくて彼女のほうなのにね。

 これに関しては僕が油断せずもっと周囲に注意を払っておけば防げたことで、本当に申し訳なく思った。彼女は後に、わざとやったわけじゃないんだから悪くないよと言ってくれた。ただ起こったことが彼女にとって嫌な出来事だったことに変わりはなく、そしてそれを防ぐことができる唯一の立場だった僕がそれを実行できなかったことには責任を感じる。反省はたくさんしたから次に同じことを起こさないようにするしかない。

 その後一人反省会のやり過ぎでテンションが下がった僕は仕事をしているのが嫌になってしまい、ふとこの仕事辞めたいなという考えが頭をよぎった。思いつきというよりも衝動に近いものだった。仕事終わりに置いてあった求人雑誌を手に持っていたら彼女が、仕事やめるの?って聞いてきた。僕はそこで仕事が嫌になったと返してしまった。これだけ聞いたら彼女はこいつ本気で仕事やめる気だと受け止めるのは当たり前だ。笑顔でそれを言えるわけもなく、たぶんその時の僕はガチな顔してただろうし。

 その僕の態度に、彼女は酷く失望した。以前彼女が仕事を辞めたいと言った時に、ものすごく嫌がって駄々こねて引き止めたくせに、こうもあっさりと仕事を辞めるとか言い出せるのかと。そして大切だ大切だと言っている彼女という存在を置いてどこかへ行ってしまうほど無責任なやつだったのかと。

 余裕がなかった僕はそんな風に彼女に思わせてしまうことに全く思い至っていなかった。馬鹿だった。

 失敗というとなんだか違うかもしれないけど、今日はこの二つの点で彼女にひどい仕打ちをしてしまった。

 帰りにこの事について彼女と話をした。彼女がすごく嫌だったという事実があって、そういう気持ちにさせてしまった僕が、わざとだったかわざとじゃなかったかなんていうのは問題にはならない。僕がどんな考えでいたにせよ、どんな理由があったにせよ、彼女を嫌な気分にさせたということに変わりはない。

 一つ目に関してはもっと僕にできることがあったと思うし、油断して注意を怠っていたということもある。次に起こらないように、未然に防げるように注意していこうと思う。彼女が僕を信頼して、期待してくれているのに応えられないなんてことがないようにしたい。

 ニつ目に関しては、僕の態度と言い方が悪かった。彼女がマイナスに受け止める要素を全部出しておいて、そんなつもりがなかったなんて言い訳にもならない。彼女と一緒にいたいのに、自ら離れるような素振りを見せてしまったのだから本当に愚か者だ。

 普段からよく考えているんだけど、今日決意を新たにしたことがある。

 僕が今の仕事を辞める時は、彼女が僕から離れていってしまった時か、僕が彼女を連れて行く時のどちらかだと。彼女を連れて行くっていうのは別の職場に一緒に行こうぜってことじゃないよ。これ今日実際に彼女の前で言ったんだけど、恥ずかしくてちょっと間が開いたら彼女に笑われた。まあ笑えちゃうよね。

 彼女が僕と一緒にいてくれるのに、彼女だけを残して仕事を辞めることはない。僕が仮に転職するのであれば彼女を連れて行こうって前から思っていたけど、今日やっぱりその思いは揺るぎないなって思った。

 彼女が自ら望んだ時を別にして、今の職場に彼女をおいてはいけない。そんな風に思っているのに、その思いとは正反対な行動を取って彼女に嫌な思いをさせてしまって本当に僕は大馬鹿だ。