かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

寒くなってきた

 今日は休日!彼女と遊ぶ日!

 昨日から僕はウキウキだった。僕はこの彼女と遊ぶ日のために生きているといっても過言ではない。楽しみで楽しみで仕方がないのだ。

 いつもよりちょっと早起きをして準備をして、彼女の準備ができるのを待って迎えに行った。この時から僕はごきげんである。

 今日の彼女は眼鏡を掛けてロングワンピの上に薄手のカーディガンを羽織った街角おしゃれスナップに載ってそうな服装で可愛かった。彼女の選ぶ服とか組み合わせのセンスが僕の好きな感じなんだよね。

 眼鏡を掛けた可愛い彼女を見て、ご機嫌だった僕は更にご機嫌になった。

 彼女が仕事の時に付ける腕時計を買いたいということで、既に目星を付けた時計があるお店へ向かった。仕事用だし高いやつじゃなくていいということで、二人で何種類蚊ある中からお手軽価格の時計を選び、せっかくなので僕がプレゼントしてあげることにした。本当にお手軽価格だったんでね。僕は時計が好きだからもっと高くていい時計をいつかプレゼントしてあげたいっていう気持ちもあるんだけど、まあまたそれはお金と機会があったらね、考えましょう。

 とっても素敵な白い時計。彼女の白い肌にとっても似合っていて、おしゃれだった。気に入ってくれて、喜んでくれて、買ってあげられてよかったなあと思った。車に戻ってくるとすぐに左腕にまいて嬉しそうにしてくれていた。

 そうしている間におなかがすいたのでパスタを食べることにした。料理を注文して待っている間、彼女が時計をびしっと見せてきたので、いい時計だね!似合ってるよー!っていうと満足そうな顔をしていた。可愛い。ちなみにその後、いたるところで何度もじゃーん!って時計を見せてきて可愛かった。お気に入りのおもちゃを見せびらかす子どものような無邪気さ。その可愛さに僕がでへでへして喜ぶのできっと彼女もサービスしてやってくれたんだと思う。

 お腹がいっぱいになって満たされた僕たちは、近くの本屋さんに立ち寄った。僕がずっと探していた漫画を見つけてはしゃぎ、彼女が見るファッション雑誌を一緒に買った。こうしてくつろぎタイムに向けた準備が着々と進行していく。

 そろそろまったりとマッサージでもしながら本を読むとしましょうかという感じになったんだけど、どうせだったらDVDも借りておこうということでレンタルショップへ。まったり過ごす日にDVDを観るのは習慣になりつつある。彼女と一緒にDVDを観るの楽しい。自分の反応もすぐ伝えられるし、彼女の反応もすぐに伝わってくる。一緒に観るのってすごくいい。

 こういう日に観るものは、初めから見たい候補があるわけじゃなくて、お店に行って棚を見て決める。今の気分とか観るために必要な体力とか色んな物を考慮して選ぶのだ。この選ぶ時間も楽しい。

 そんなわけでDVDを二枚借りてあとはゆっくりと過ごすことにした。

 借りてきたDVDを観ながら、足のマッサージを行う。今日は時間に余裕があるし、じっくり時間を掛けてマッサージしようと思って気合をいれて一生懸命やった。途中休憩をはさみながらじっくりマッサージをすることができたと思う。

 僕の中でマッサージの手順みたいなものが確立されてきて、手際よくできるようになったものの、これが最も良いのかといえばそうではないだろうし、状況に応じて重点的にやる場所も変えなければならないし、力加減も変わってくる。まだまだ改善の余地があるなあと感じた。今も気持ちいいって言ってくれるし、感謝もしてくれるんだけど、うわー!すごい!足が!めっちゃ!軽い!くらいの驚きを持って喜んでくれるくらいマッサージがうまくなりたい。彼女にとって最善のマッサージができるようになりたい。要研究。

 僕がずっと探していた漫画を彼女も読んで、気に入ってくれたみたい。ネット上で面白い漫画として名前をあげられているのを見て気になり、もしかしたら彼女も気にいるかもしれないと思ってずっと探していた。今日漫画を見つけて、彼女に紹介して読んでもらうこともできて、とってもよかった。

 二人であったかいコーヒーを飲んで一息ついて、晩ごはんを食べに行くことにした。

 彼女と過ごした色々な記憶の中で、夏よりも冬の記憶が色濃い。冬というよりも寒い時期の記憶と表現するほうがより正確かもしれない。あたたかい飲み物を飲むのとか、だんだんと服が厚着になっていくのとか、そういうのを感じるとなんだか嬉しくなってくる。彼女と出会った頃とか仲良くなりはじめで遊んだ頃の甘酸っぱい恋の感覚みたいなものが胸に湧いてきて、むず痒いような幸せでたまらないような言葉に言い表しにくい感覚になる。とにかくすごく良い状態なのだ。

 寒い時期良い。僕も彼女も夏よりも冬が好きだ。僕達の季節がやってきた。あったかいコーヒーを飲みながらそんなことを思った。

 地元で有名なハンバーグの名店に行って、がつがつご飯を食べた。彼女があんまりお腹が空いていないと言っていたので心配だったけど、食べ始めてみればここに来て正解だったね!と言ってくれて僕もそれに激しく同意した。彼女がもし別のもっと軽いものが良いと言えばそれにしても全然問題ないと思っていたんだけど、やっぱり食べてみるとハンバーグ美味しい。お肉美味しい。

 時計を見せてくる彼女は可愛いし、ご飯は美味しいし、話は弾むしで晩ごはんもすごく楽しかった。

 彼女を家に送る帰り道、本来なら今日一日を振り返って楽しかったねえなんていいながら帰りたかったんだけど、前を走る車がフラフラしていて、時折反対車線にはみ出すくらいの危険な運転をしていたのでそれどころではなくなってしまった。二人で前の車大丈夫かいと心配しながら、事故ったら怖いとビビって車間距離を開けながら慎重に走った。しばらく向かう方向が一緒で緊張感に満ちたドライブになってしまった。やっと車がいなくなると二人とも安心できたんだけど、もう彼女の家の近くになっていた。彼女と出かけるとこういう変な運転をしている人とか、事故現場に出くわすとか、なにかしらイレギュラーな出来事に出会うことが多い。今のところ実害を被ったことはないからいいけど、一体なんなんだろう。お互い一人の時とか別の人と一緒の時はそんなことないみたいなんだけどね。不思議。

 彼女を家の前で下ろして、じゃあねーって言って走りだした瞬間に雨が降ってきて、彼女が濡れないよう見事に配慮された天候に、なんだかいい気分になった。

 今日もいい日だった。可愛い彼女をたくさん見れたし、ゆっくりできたし、すごく楽しい気分で一日過ごせた。

 今日も一日ありがとう!