かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

くるま

 車が欲しい。

 僕は自分の車を持っておらず、出掛けるのとか仕事に行くのとか母の車を借りている。仕事なんてほぼ毎日だし、遊びに行く時にも車を使うとなると共用とはいえ母の車を使う時間がなさすぎるという問題が日に日に色濃くなってきた。

 遊びに行く時に使うのも気を遣ってしまうし、それならばいっそのこと買ってしまおうかという話になった。ただ問題がある。唯一にして最大の問題点。それは僕がお金を持っていないこと。新車を買うなんてもってのほか。中古車だっていいやつは絶対に買えない。

 昨日、中古車情報サイトを何時間もながめて悩んだけど結論には至らなかった。

 探せば探すほど欲しい条件を満たすものなんて無いという現実が突きつけられる。あっちを立てればこっちが立たない状態。

 僕が一人で好きに乗り回すのならば、適当に自分の好みに合わせた車を選べばいいんだけど、助手席に一番多く乗るのは間違いなく彼女だ。彼女は別に私のことなんて気にせずに好きに選べばいいと思っている部分と、乗るからには変な形とか変な色の車は嫌だという部分が共存していると思う。

 今乗っている車は軽だけどわりといいやつで、乗り心地は良いし走りも良い。スペースも広々。予算の関係上どうしても現状よりもレベルの下がった車を買うことになるので、今の車と比べるとどうしても不便だったり不快だったりする部分が出てくると思う。

 せっかく彼女を乗せて走るんだから、彼女にはなるべく快適に乗っていて欲しいし、不便なことなんて無い方がいい。

 車に対してそんなに興味がなければ、適当にこれでいいやって安い車を選べるのかもしれないけど、僕は中途半端に知識がある車好きという面倒くさいやつなので、なかなか妥協ができないしいいものを求めてしまう。

 彼女と過ごす時間の中で、車に乗っている時間というのはかなり長い。一番長いと言ってもいいと思う。かなり重要な部分だ。だから安易に決められない。

 自分の車だから好きなように使えて、何処へでも行ける。この利点はかなり大きい。問題はやっぱり金銭的な部分。

 僕としては自分用の車というより、僕と彼女が乗る用の車という視点で探している。

 まだ良い車が見つかってもいないのに、自分の車で彼女を乗せてドライブするのを想像すると心が踊る。自分の車だったら好きなもの積んでおけるから、冬だったらひざ掛けとかささっと用意できるように準備しておける。いいね。

 車欲しい。彼女とドライブ行きたい。車でくつろぎたい。