かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

潜在的不安

 彼女は時折、みんなに嫌われているかもしれないって言い出す。普段そんなことを思っているなーってのは感じないけど、常にその考えは彼女の中にあるんだと思う。特にメンタルが不安定な時とか、その不安感が普段よりも押し寄せてきて辛くなってしまうみたいだ。

 今日は夢で職場の同僚に冷たい態度を取られる夢を見たらしい。これもまさに彼女の深層心理を表しているなあって思った。普段みんな仲良くやっているし、僕から見て彼女が嫌われているなんてことは絶対ない。彼女も仲良く、楽しくやれているという思いは持っているはずだ。そういう思いと同居して、本当は楽しくないのかもしれないとか、私のことが嫌いなのかもしれないという思いが存在する。

 そういう思いもあって、先日の飲み会が終わった後みんなが楽しめたかってすごく気にしていたんだと思う。もしも誰かが楽しめなくても、彼女の責任ではない。でもやはりみんなが楽しめた方がいいし、参加した以上みんなが楽しめるかどうかに彼女の存在も関わってくるわけだから、そういう部分で彼女は責任を感じるんだろう。

 不安になっている彼女を見て、僕はいつも安心させてあげたいなあって思う。それは本当にすごく難しいことで、一時的に不安を軽減することはできても完全に拭い去ることは不可能なんじゃないかと思う。

 例えば僕から見て、同僚たちはみんな彼女のことを好きだと思う。嫌いだなあとか苦手だなあとかそういう感情を抱いているようには見えない。彼女がいないところでも彼女の悪口なんて一切出てこないし、それは僕と彼女が仲が良いことをみんな知っているから僕に気を遣って言わないという可能性もあるにはあるんだけど、そんな隠しているような雰囲気を感じない。むしろ、前日にやった仕事振りを見て「さすが○○さん!」みたいに褒めている場面を目にする。

 直接面と向かって、好きですとか流石です、みたいに言われる機会があんまりないから彼女としては自覚がないとは思うんだけど、彼女は信頼されているし好かれていると思う。

 と、僕はこんな風に思うわけなんだけど、これを聞いて彼女が「そっか、なら安心だね!」とはならなくて、僕には見えていない部分とか意図的にみんなが隠している本心というものがあるんじゃないかと考える。絶対的な安心というものは存在しない。

 僕から見た周囲の彼女の評価というものを伝えることが無駄ではないと思うので、彼女をY君が褒めていたとか、誰かが彼女の話をしていたとかいうのがあればそれを彼女に余すところなく伝えていこうと思っている。それで少しでも彼女を助けてあげたいなって思うのでした。