かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

イケメンになりたい

 今日仕事中ずーっとイケメンになりたいなあって思っていた。整形してイケメンになりたいという願望は全くないよ。ただイケメンになりたいなあって思っていた。僕がイケメンだったら彼女はもっと僕のことを好きになってくれるかなあって考えてた。

 現実的に僕が今からイケメンになることは不可能なので、せめて雰囲気だけでもイケメンになりたいなあって思った。そうなるとできることと言ったら髪型を変えることくらい。でも今の仕事は見た目に制約が多すぎる。ちょっと長めの髪とか許されない。自分でいい感じの髪型になってきたなあって思う頃にはもう切らないといけない長さだ。で、彼女もそのくらいの長さのほうが似合うって言ってくれる。余計に切りたくないよね。

 髪型変えたらちょっとはましになるかなあって考えてぼーっとしていたら、仕事変えたら髪型好きにして良くなるんじゃね?って考えに至った。突拍子もないように思うかも知れないけど本人はかなり真面目だ。

 転職して、一人暮らしをする時に、彼女を呼んで一緒に暮らそうって言って同棲して…っていう妄想をしていた。そしてその妄想内の僕は髪型を変えて雰囲気イケメンになっているわけだ。

 転職がそう簡単にできるわけじゃないし、というか転職理由が髪型を変えたいのでとか呆れられてしまうよね。転職ができたとしても同棲なんて話にはならないだろうし。現実が僕の妄想を打ち砕いた。

 彼女との関係をポジティブな部分だけ見ていると、非常に順風満帆で楽しくて幸せで僕の願望が全て叶うんじゃないかって思ってしまう。さっきの妄想も叶ってしまうんじゃないかって思えるくらい調子にのれる。でも実際はそれ以外の側面も持っていて、たまに僕はそれを直視しては心臓を握りつぶそうと圧迫されているような苦しさを覚える。普段なにも考えずに楽しく過ごすために色んな部分を見ないようにして考えないようにしているツケだよね。でもそういうことができるようになっただけ僕のメンタルは成長しているんだなーって思う。よくないことばかり考えてネガティブの連鎖に陥ってしまうことは少なくなった。

 だから今も僕はイケメンになることだけ考えていればいいのだ。ちょっと違う気がするけど。

 あ、そうそう。昨日夜雷が凄かったんだけど、彼女がすごく怖がっていた。急に電話が掛かってきたから何事かと思ったら、近くに雷落ちたって泣きそうな声で言ってきた。怖いよーってなってる彼女可愛かった。録音しておきたいくらいだった。すさまじい轟音だったらしく、そりゃあびっくりするし怖いだろうなあと思いつつ、彼女の可愛さを堪能していた。僕はわりと平気なので余裕があってよかった。これで僕も怖がっていたら全然彼女を励ましてあげられなくて二人で怯えることになっていただろう。

 こんなに雷が苦手だとは思っていなかったので、彼女の新たな一面を知ることができてよかった。

 外見も大事だけど、内面のイケメンさっていうのも大事だよなあ。