距離感を数字で表してみた
彼女の対人の距離感について今日は少し考えてみたいと思う。
それにはまず、僕が考える人との距離感について説明する必要がある。これは普通の感覚ではこうである、という一般論を披露したいのではなく、あくまで僕個人の感覚の説明だ。
人と接する時に、相手との関係や自分の立場、信頼度、友好度いろんな要素が組み合わさって距離感というものが生まれる。親しければ親しいほど距離感はなくなって行くというのが僕の考えだ。
わかりやすいように何段階かに分けてみたいと思う。
距離感0:超大好き愛してる。この人のためなら他の何かを捨てても良い。代わりは絶対にいない。一生一緒にいたい。
距離感1:大好き。一緒にいると楽しいし分かり合える。なんだかんだ一緒にいることが多い。他の人に言えない話もできる。
距離感2:好き。暇な時に声かけてたまに遊ぶ。自分から遊びたいなあと思える。わりと親密な会話ができる。
距離感3:まあ好き。自分からは声かけないけど誘われたら遊ぶ。深い会話はほとんどしない。
距離感4:どっちでもない。特別な機会がなければ遊ぼうとは思わない。誘われたらしぶしぶ行くくらい。あまり会話を弾ませる気が起きない。
距離感5:ちょっと嫌い。距離を置いてなるべく会話をしないようにする。近づかない。遊びに誘われたら理由をつけて出来る限り断る。
距離感6:嫌い。会話をしたくない。関わりたくない。
こんな感じかな。分かりにくかったらごめんね。
僕はだいたい、まあ好きくらいの人が多くて、同僚とかは全体的にこの辺の位置づけ。もちろん彼女は距離感0の超大好き愛してるのとこね。
で、こんなに長く自分のことを書いてなにが言いたいかというと、彼女はどうかっていうこと。
彼女はたぶんそんなに僕と感覚が違うわけではないと思うんだけど、嫌いな人、嫌だなあと思う人に対して距離を置いて避けるというところになかなか至らない。
彼女の感覚でちょっと嫌いな人だったら、僕で言う距離感3か4辺りの対応をしているんじゃないかなあって思う。
彼女は相手を嫌だなあって思っていても、話をしたり相手のためを思った行動ができてしまう。これって凄いことで、どうしてそんなことができるんだろうって僕は以前に思ったことがある。嫌だって思っている相手に良い行いをしてあげられる?なかなかできることじゃない。聖母だよ聖母。
大げさな表現をするよ。例えば彼女がちょっとこいつ嫌だなあとか思っている人がいて、嫌だなあって思いつつ話もするし、機会があったら何人かで遊んだりする感じだったとしよう。そうすると相手は彼女が自分のことを嫌っているなんて思わない。もしかしたら勘違いが行き過ぎて好きだと思うかもしれない。彼女は心の距離を徐々において行っているけど、表面上はなにも変わらない。だから気付けない。ここで気付けて問題を改善できれば、もしかしたら彼女の中の評価が「どちらでもない」か「まあ好き」に格上げされるかもしれない。
でも彼女がそもそも嫌いになるような人はそういう部分に気付けない。だからずっと友達でいる感覚で、彼女が自分に好意を持ってくれているという感覚でいてしまう。自分の悪いところなんて見つめようともしない。改善なんてない。
そうするとどんどん彼女の中の評価が落ちていって、やがて修復できないレベルの嫌いに陥る。こうなったらもう手の打ちようがない。彼女は離れていく。気付いたら嫌われていた状態。
こうなるのはだいたい自分が頭いいと勘違いしているクズとか、プライド高いクズとか、なんでも相手のせいにするクズとか、そういうダメ人間。薄っぺらいクズとかね。
話してくれて、相手してくれて構ってくれるから安心してたら、いつの間にか相手にもされないようになっていたみたいなね。距離感3から一気に距離感6まで行くような感じ。これの説明のためにわざわざ段階表記したのに伝わりやすくなってない気がする。
だから彼女はものすごく心が広い。嫌いな相手にも優しくできる。相手をしてあげられる。僕は絶対嫌になって関わらないようにしちゃうから。自分が楽な方を選んじゃう。
来るもの拒まずっていう表現がぴったりだなあって言ったら。多少拒むよって彼女は言ってた。でも僕から見るとそんな印象を受ける。面倒くさい相手でも、嫌な気分になる相手でも、来るものに対して扉を開いてあげている感じ。
僕もきっとそんな彼女に救われている。何度も失敗して、何度も嫌な思いをさせてしまっているけど、その度に僕を拒絶せず、すがりつく僕を受け入れてくれている彼女はやっぱり優しい。
時に、そんな奴に構ってやることないって僕が勝手にムカつくことがある。彼女を嫌な気持ちにさせたり疲れさせたりするのが許せないことがある。でもこれも僕の心の狭さから来る嫉妬なんだろうなって思うのだ。彼女の優しさを取られてしまったような感覚になっている。嫌なやつのくせに彼女に優しくされてずるい!って思ってしまうのだ。
でもね、僕はそんな彼女の優しさが好きで、それを含めた彼女が好きで、だから僕はこんな些細なことで嫉妬してちゃいけない。それに誰よりも彼女は僕に優しさを注いでくれているんだから。
時間も気持ちも一番僕に使ってくれているはず。距離感0かは分からないけど、深く僕のことを考えてくれている。
彼女の距離感は僕が知っている限りの範囲でいうと少し人と違うかもしれない。違うのが良いとか悪いとかいう話ではないよ。彼女が今まで嫌な思いをしてきたのも、つらい過去の話も、もしかしたらこういうちょっとした違いが生じさせたものなのかなって彼女と一緒に過ごし、見ている中で思う。
生きづらい生き方をしているって彼女と出会った頃に思ったけど、色んなことが器用に出来て、なんでもこなせる彼女が唯一不器用なのは生き方なのかな、なんて思った。そんなところが好きだよ。