かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

幸せの感じ方

 今日は僕が休みで彼女が仕事だった。

 出来る限り休日をダラっと過ごしてやろうという決意の元、非生産的な時間を過ごした。だらだらとDVDを観て、ご飯を食べて、寝転がる。

 このまま眠ってしまって彼女の仕事が終わった時にも寝続けているってなったら困るなと思ってアラームをセットした。そうしたら仕事が終わる時間の前に彼女から連絡が来た。今日は来るの?来ないの?ってな感じの確認だった。案の定寝ていた僕の中には、寝起きのだるさによって、仕事終わりの彼女に会いに行きたいなあという思いと、このままごろごろと横たわっていたいという思いが交錯していた。

 とりあえずお返事しなきゃと思って、今日はやめとくって返してごろごろしていた。やめとくとは言ったものの、会いたいなあ会いたいなあって考えてた。10分くらい考えていたら体が目覚めてきたのか、動けるようになったし、さっきよりもクリアな思考ができるようになってきたので会いに行くことにした。明日は確実に会えないから、今日は会っておきたいなって思った。

 家を出るのが遅くなって場合によっては彼女のほうが先に着いてしまうかもしれないと思って急いで家を出たけど思ったより早く着いて、彼女は仕事終わりに職場のみんなで行く飲み会の話をしていたらしくいつもより来るのが遅かったので、結局だいぶ余裕があった。

 やっぱり最初テンションが上がらなくて、彼女に嫌な思いをさせちゃったんだけど、彼女のお陰もあってなんとかリカバリーして楽しく話ができた。

 今日も仕事がんばって疲れていただろうけど、いつも通りわいわい話せて楽しかった。これは彼女任せのずるい考え方かもしれないけど、彼女が元気でいてくれると僕もそれに引っ張られて元気がでる。だんだん楽しい気分になってきて元気が出るのって内側から嬉しい気持ちが湧き出てくるような感じで良い心地なんだよね。

 彼女が元気ない時に、僕の元気で彼女を引っ張りあげてあげたい。そう心がけてはいるものの、どちらかと言えば彼女が元気が無いと僕まで元気がなくなるって感じになっちゃう。本当にこれはどうにかしなきゃいけないと思って僕は心を強く持とうと意識している。彼女が元気なくて僕まで元気が無くなったら一体誰が元気をくれるというんだってことでね。

 あ、余談ですが今日、幸せを感じた瞬間を「僕」さんにインタビューしたのでその一部始終をご紹介します。

 ――最近、幸せを感じた瞬間ってありますか?

 僕:はい、ありますよ。

 ――それはどんな?

 僕:爪を切っていたんです。そうしたら左の人差し指の爪を切りすぎて深爪になっちゃったんです。僕はあーやっちゃったーって思ったんですけど、そこでふと思い出したんです。数日前に彼女が爪を切って、左手の人差し指を深爪したって言ってたなって。

 ――なるほど、同じ指を深爪したということですね。

 僕:はい、彼女が痛いって言ってたんでよく覚えていたんです。で、その偶然の一致みたいなものが嬉しいなあって思って。

 ――幸せを感じた、ということですか。

 僕:そうです。些細な事ですけど僕にとっては凄く幸せなことでした。

 ――素敵なお話ありがとうございました。

 僕:ありがとうございました。

 以上、「僕」さんの日常に迫るインタビューでした!