好みが近付く話。
好きな人ができると、自分の好みがその好きな人の好みに近づいていくんだなあって感じる。単に片思いで好きって思っているだけならそこまで顕著ではないだろうけど、ある程度仲良くなって一緒にいる時間が多ければ多いほど、それは目立ってくると思う。
なんで好みが寄っていくのかって考えてみた。
たとえば僕が甘いものあんまり食べなかったのに、今では甘いものをぱくぱく食べるようになったこと。
なんでそうなったかというと、きっと彼女と一緒に食べたからなんだよね。彼女と甘いものを食べて美味しいねって言い合ったら、それは僕にとって素敵な良い思い出になる。これを繰り返すことで、甘いものにまつわる楽しい思い出がどんどん積み重なっていく。甘いものを食べることが幸せに直結していく。
もう一つ例を挙げると、彼女が好きなアーティストがいて、僕はそのアーティストを全く知らなかったけど、しばらくすると気に入ってよく聴くようになる現象。
これはもちろん前提として僕と彼女の好みが似ていて、さらに彼女が良い物をおすすめしてくれるというのは欠かせない。それに加えて、彼女とそのアーティストの楽曲に対する意見を交換したり感想を言い合ったりすることで、どんどん彼女とそのアーティストの話をしたっていう思い出が積み重なっていく。それはとても楽しい思い出で、幸せなこと。そしてどこかに出掛ける時に一緒に聴きながら車を走らせたりもするじゃんね。そしたら出掛けた楽しい思い出と共にその時聞いた曲も記憶に残る。
そしたら僕にとってそのアーティストは彼女との思い出そのものになって、その思い出は楽しくて良いもので、そしたらやっぱりそのアーティストを好きになる。良い循環。
彼女が好きなものを僕が好きになるのは、きっと彼女が好きなものが良いものであるのと同時に、それにまつわる彼女との良い思い出とか楽しい思い出ができるからだと思う。そうして今まで彼女の影響で好きになったものがたくさんある。
それは意識的にというよりも無意識のうちにそうなっていて、ふと気付いた時にいつの間にか彼女の好みに寄っていってるなあなんて感じるのだ。あれも好きになってる、これも好きになってる、みたいな感じで。もちろんそれは僕にとって嬉しい事だ。
同じものを好きになることで、彼女を知れた気がするし近づけた感じがする。
無理やり合わせるのではなく、自然にそうなっていけばとってもいいんじゃないかなあと思う。
それに普段、彼女のことをたくさん考えているから、なにかあるとすぐ彼女のことが思い出される。何かを選ぶ時、何かがあった時。彼女ならどう思うか、彼女ならどう考えるか、彼女はこれ好きかなあとか。そんな風に考えていたらそりゃあ好きなものも寄ってくよね。
好きな人を受け入れようという気持ちが、好みを近づけさせている。そして好きなものに関連した楽しい思い出がそれを助長している。というのが今日の結論です。
思った以上に真面目な記事になってしまった。