かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ぎゅうたん

 今日は彼女と遊んだよ。

 彼女を迎えに行くと、そろそろ帰ってしまうという彼女の甥っ子のあかちゃんと会わせてもらえた。ぷにぷにでもにもにしてて凄く可愛い。名前を呼ぶとにやっと笑ってくれる。こんな知らないおっさんが気持ち悪い猫なで声で呼んでも笑顔を振りまいてくれる。思わず顔がほころぶ。抱っこもさせてもらった。ちっちゃくて、抱っこしやすい重さで、とってもいい感じ。僕の方をじーっと見てて「こいつ誰だろう」って思ってたと思う。眠くてごきげんあんまり良くないってことだったけど、凄くいい笑顔も見せてもらえて良かった。いやあ可愛い。かなり可愛い。うちにいて欲しい。

 ほくほく気分でお出かけ。

 食べたいものがあったので、彼女に付き合ってもらって昼食はモス。夕食を豪華にする予定だったので、注文する量は少なめにしておいた。もしゃもしゃしながら、上司が頭おかしいっていう話をひとしきりして盛り上がった。嫌な人の話をしたのに今日は妙に楽しく話せた。嫌な人の話するとテンション下がってきちゃって嫌な空気になるなんてこともあるからね。タイミングが重要。

 それから彼女が欲しいと言っていた駄菓子を買いに百均に行った。百均のお菓子って割高感あるなあって思ってたんだけど、彼女が好きなお菓子は百均がかなりやすい。買い込みつつ他のお菓子も買っておいた。好きなものとか気に入ったものをある程度手元にストックしておくと安心できるみたい。なんだか動物の習性みたいで可愛い。

 それからそれから、当初の目的地であるショッピングモールへと向かった。最寄りのショッピングモールの中で一番行ったことのない場所で、今日はここで色んな発見があった。

 雑貨屋さんをメインにぐるぐるまわったんだけど、このショッピングモール雑貨屋さん多い!ってなった。たくさんあった。テンション上がる。僕の知らない初めて行くお店も多くてわくわくした。これがわーわーあれがわーわー言いながら色んな物を見て回った。トランク型の名刺入れ良かったなあ。でもちょっとお高かった。雑貨屋さんは何かを買うというよりも彼女と見て回るのが楽しい。これ良いねとか、これはちょっと残念だねとか言いながら。

 彼女はここに何度も来たことがあって、お店の感じとか場所とかもなんとなく把握しているようだったんだけど、彼女も知らない新しいお店が入っているのを見つけて入ってみた。僕が知らなくて彼女が知っているっていうのは、僕からすると安心感があっていい。だけど、僕も彼女も知らないっていう新鮮さもいい。僕と彼女が同じ目線から見れているような気がするから。全部が新発見!って感じで。並んでる商品は見たことあるものも多いんだけどね。

 で、色々回っている途中で、はっ!と彼女が気づいた。二人で食べたいねって言っていた和菓子を食べてないということに。

 時間的にこのショッピングモールを回るのを一旦切り上げるか、そのまま和菓子を諦めるかの二択を迫られた。和菓子屋さんへは片道15分程度。

 食べたいって言っていたものを食べられなかったら後悔するし、不可能じゃないのならばやっておきたいと思って急いで和菓子屋さんへ向かった。

 和菓子屋さんって終わるの早いじゃん。でも閉店には余裕を持って間に合って、目的の和菓子も買えた。これ凄く美味しいからこれだけ頑張った価値がある。和菓子をおいしく頂いて、やっぱり買いに来てよかったねってなって一安心。きっと行くのを諦めたら彼女が食べたかったなあって悲しむだろうなって思ったので早めに決断して行動できてよかった。

 ショッピングモールに帰ってきた僕たちは、彼女が気に入ったんだけど買うのを我慢していたボディーソープを購入した。これがとってもいいにおいのやつ。店員さんが同じにおいのボディーローションをお試しさせてくれて腕に塗ったんだけどずーっといいにおいが漂っていた。彼女は買わないほうが良かったかなって心配してたけど、いいお買い物だったと思う。

 その後本屋さん寄ったりしてぐるぐる歩いてお腹が空くのを待って、今日の一番の目的(僕の中でいつの間にかそうなっていた)である牛たんが美味しいお店に。彼女おすすめのお店。彼女がおすすめしてくれたことと、自分が牛たん大好きってことですごくわくわくしていた。でも、ちょっと疲れが出てきたのとお腹が空いてきたのとで元気がなくなり、彼女に心配されてしまった。でもわくわくしてた。

 いつも食事をしている価格帯をちょっと飛び越えたお値段だったけど、たまには贅沢しなきゃ!ってことでいいやつを注文した。

 しばらくして運ばれてきたそれは、みたこともない厚さの牛たんだった。あぁ牛たんてこんなに厚いんだねって思った。やっすい焼き肉の牛たんと違うんだね。見た目に感動しながら食べてみると、食感と味はあの牛たん。でも更に僕の知っている牛たんを何段階かレベルアップさせた味だった。美味しい。

 美味しくて喜んでいたら、彼女も喜んでくれた。紹介したから喜んで貰えて嬉しかったって言ってた。可愛い。彼女と一緒に食べれることと、牛たんが美味しいことでとっても元気が出た。

 ご飯を食べ終えると、僕も彼女もとっても元気になってた。うきうきした気分。

 元気にはなったけどもういい時間だったので、あとはお部屋の芳香剤でも探しにドラッグストアに行こうってことにした。尋常じゃない混み具合で駐車場が空いてなかったり、品揃えが悪かったりで3店舗巡った結果、最後のお店で目的を達成。満足。

 今日の目的は全部達成できた。非常に収穫のある良い日だった。

 当初から彼女の精神状態があんまり良くないことは分かっていたから、負担をかけないように、イライラさせないようにって考えていたけど、うまくできたかなあ。楽しんでくれていたと思うから、失敗もあったけどそこそこできたってことにしておこう!

 楽しい一日だった!