レポート

　彼女とCDの感想を書いたレポートを交換した。

　仕事が終わってから、一緒に彼女の書いた方のレポートを読んだ。面白い。凄く面白い！これ凄く楽しいよ！ってなった。

　僕はどうしたって二行くらいで終わってしまう感想が三、四倍の量で書かれていて、おおおってなった。さすがって思った。

　自分と違う視点が面白い。こういう視点から捉えているのかって感心する。歌詞の捉え方とか、メロディーに対して抱いた感想とか、感じ方が違うと言うよりは視点が違うんだろうなあって思う。僕と同じように「良い」という感想を抱いた時に、彼女はいろんな視点から多くの情報を取り入れた上で良いという判断を下しているように思う。前から言っているように、

　で、基本的に感じ方は同じっぽい。気に入った気に入らないの判断は非常に似ている。この辺りの曲はいまいちだなあって感想を書くのに詰まった部分があるんだけど、彼女も同じように思っていたらしく、一緒なんだー！って思って楽しかった。気に入った曲が多く被ってたのもなんだか嬉しかった。全く一緒のことを感じる必要はないけど、似たようなことを考えているというのはやっぱり嬉しい。あとなんか安心する。

　それでレポートを読みながら、あれこれ話し合うのも凄く楽しかった。凄く盛り上がるもの。

　感想をレポートにまとめ提出し、それを読みつつそこにコメントしていくっていう遊び楽しい。もはややってることは結構真面目な勉強みたいな感じで遊びと言えるのか怪しいが、遊びと認定したい。

　彼女の感想を家に持って帰って、曲を聴きながら彼女の感想を読むと、またもう一度楽しめる。彼女の視点を加えて改めて聴くことで新しい発見もあると思う。まるで彼女と一緒に聴いているみたい！これ楽しい。

　あまりに楽しくて僕が喜んでいるので、彼女がまたやろうかって提案してくれた。またやりたい。でもこれ感想を書くのに結構やる気と時間が掛かる。あんまり急がずにまたやれたらいいなと思う。

　彼女が書いた感想を読んでいると文字が可愛くて嬉しくなる。彼女の書く文字やっぱり好き。ちょっと癖があってすぐに彼女が書いたって分かるところが好き。彼女らしさを感じて愛おしい。

　あと、感想を文章化するのが上手いなあって感じる。そういう作業をたくさんしてきたのかな。それとも単純にそういう表現力があるのかな。どちらにしても僕には無い部分で素晴らしいなと思う。彼女の文章を読むの楽しい。文章に彼女が現れているというか、彼女が書いたんだなあって感じる。当たり前なんだけどね。