かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

水まんじゅう

 今日は彼女に会えない予定だったけど会いに行ってきた!

 彼女が出かけるっていうから用事が済む時間帯を狙って僕も家を出た。この文章だけだと気持ち悪い人みたい。予定を把握した上で偶然を装って彼女に声を掛ける人みたいな。ちゃんと彼女と話をしてから出掛けている。

 彼女が水まんじゅう食べたいって言っていたので、先回りして水まんじゅうを買っておこうかと思ったんだけど、時間的にそれほど余裕もなかったし彼女と一緒に行けばいいかーと思って僕は本屋に向かって時間を潰した。

 彼女が用事を済ませて水まんじゅうがありそうな和菓子屋さんへ向かうというので僕も向かうことにした。彼女に会えるので僕はこの時からるんるんである。

 彼女が先に着いていて待っていてくれて、僕は急いで車を横に駐めた。彼女がこっちを見ていて、あぁ可愛いって思った。暑い暑い言いながらお店に入って目的の水まんじゅうを見つけて、そしたらかき氷が売られていることに気付いた彼女がかき氷食べてく?って提案してくれた。そりゃあもちろん食べる。だって彼女と一緒に食べられるんだもの。雰囲気が良い飲食スペースみたいなものがあって、その場でゆっくりかき氷を食べることができる。素晴らしい。そしてその提案してくれる彼女すてき。

 外めっちゃ暑かったし、もうこれは食べるしかない!ということで盛り上がってかき氷を注文した。彼女が車の窓あけっぱなしだったー!ってだーって走って行ってしまったので(これも可愛かった)僕は窓際の緑がよく見える席に座っておいたら後であっちが良かったと彼女に言われてしまった。失敗失敗。

 かき氷を待っている間に店員さんが、試食用のお菓子を出してくれた。彼女と一緒にこれを食べたら凄くおいしくて、後で買っていこう!ってなった。こういうの楽しい。

 肝心のかき氷はしばらくしたら運ばれてきて、かなりボリュームのある見事なやつだった。食べてみるととっても美味しい。うひょー!ってなる美味しさだった。彼女と一緒においしいおいしい言いながら食べた。美味しいものを彼女と一緒に食べるのってなんでこんなに幸せなんだろう。

 途中、僕たちと同じようにかき氷を注文した親子連れが来て近くの席に座った。遮るものが何もないから会話が聞こえてきてしまうんだけど、ご夫婦が凄く仲良さそうで僕たちまで幸せな気分になった。かき氷で盛り上がっている旦那さんとそれに楽しそうに相槌を打つ奥さん。そして自由な子供。楽しそうでよかった。素敵なご家族だった。

 かき氷を食べ終わった後、さっき試食でもらったお菓子と彼女の本来の目的である水まんじゅうを買って、今日はお別れ。

 ほんの少し顔を見て、ちょっとだけお話できれば良いくらいの感じで出掛けたんだけど、ゆっくりできたので凄く良かった。こうやって特に約束をしてあったわけでもないけど、ちょっとだけ時間を作って一緒に過ごすというのも良いものだなって思った。長く一緒にいることももちろん大事で楽しくてたくさんいたいって思うけど、こういう短い時間でも一緒にいられるときを大切にしなきゃなと思った。

 また彼女とここに来たいなって思える良い時間でした。