かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

記憶力、集中力

 最近、今日はこんなことがあったよーっていう報告ばっかりになっている気がしたので今日は発想を変えて、彼女について考えてみようと思う。

 記憶力について。

 彼女は今日こんなことがあったとか、この前こんな話をしたとかっていうのをよく覚えている。仕事をしていて出会ったお客さんのエピソードとか、同僚とのエピソードとか、たくさん話してくれる。しかもどれもある程度のボリュームがあるお話になっていて、聴き応えがある。

 こんな話になって、こう言ったらこんな反応されて~という話を笑いどころとかなるほどーと思うような部分をきっちり作りながら話してくれる。それはやっぱり、その時のことを細部まで覚えているからだと思う。僕に何か話してくれている時にそう感じるし、あと僕と彼女が共通して知っている出来事について彼女が誰かに話す時にも感じる。あーそうそうそういうことあった!そうなった!たしかにそう!ってなる。それを僕に説明させたらぐだぐだになる。

 同じように出来事を記憶しているとしても、話をする時に適切にその記憶を引き出してくるということに関して、彼女はすごく上手いと思う。

 エピソードの間が抜けていたり、前後が入れ替わっていたり、記憶が曖昧なせいではっきりしない表現になったり、ということが少ない。

 自分が体験した出来事について記憶するのが上手いってことかな。

 あと、観た映画やドラマ、読んだ漫画や小説に関する記憶力も良い。僕が登場人物の名前とか、物語の細かい部分まで覚えていられないから余計に思うというのもあるんだろうけど、彼女はすごく良く覚えている。こんな人がいたよねっていう話をしたら名前がすらっと出てくるし、こんな話があったよねって言えばより細かい部分に関して話をしてくれてああ確かにそうなった!って僕も思い出せたり。逆に彼女があのドラマのこういう場面がとか話してくれる時に、僕がすぐに思い出せないことがあって非常に申し訳ない気持ちになる。

 彼女の記憶力すごいなあって思う。ただそんな彼女にも弱点があって、未来のことに関して覚えておくのが苦手なようだ。今度の火曜日に友達と遊ぶとかいう予定がすっぽり忘れられていたり、明日これを持って行かなくちゃっていうのを当日になると忘れてしまっていたり。彼女もそういうことに関して忘れやすいことを自覚しているから、スケジュール帳にきちんと記入することはもちろん、それに平行して僕にも予定を伝えておいてくれる。そうすると僕が覚えていて事前に彼女にお知らせしたり、仕事の休み希望の出し忘れに気付いて修正したりすることができる。

 僕も聞いただけでは忘れてしまうから、スマホのカレンダーに予定をメモして必要なタイミングで通知されるようにしている。気分は彼女のマネージャーである。彼女が誰と遊ぶとかどこへ行くとかいう予定を僕に全部教えてくれるのってうれしいものだ。

 僕が話したこともきちんと覚えてくれていて、この間こうやって言ったじゃん!って思うことが全くない。僕が彼女に対してそう思うことはないけど、彼女が僕に対してそう思うことは度々あると思う。本当にごめん。

 彼女の記憶力のお陰で、楽しい話が聞けたり僕の足りない記憶力を補って貰えたりする。素晴らしい。

 僕は覚えていられないんだ!って開き直らずに彼女を見習って覚えるための努力をしなきゃなあと思う。集中力が足りないのかな。常に他のことに気を取られているみたいな。あぁそうかもしれない。

 そうなると彼女は集中力があって、しかも集中していても視野が狭くならないすごい人ってことだ。あぁ素敵。