かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

くみとり!

 彼女は唐突にどこかからの会話を引っ張り出してくることがある。なんて言えばいいんだろう。10分前に終わった話題と繋がる話を切り出してきたり、急に「あれどうなった?」って聞いてきたり。

 この間遊んだ時に、何の前触れもなく「いつ渡すの?」と彼女に聞かれた。唐突ではあったんだけど、その日に母への誕生日プレゼントを購入していたので僕はすぐに理解して、誕生日までまだ日にちがあるからねーみたいな返事をした。すると彼女は今のでよく伝わったね!と感心してくれて、嬉しくてよくやった自分!って思った。

 彼女自身、そういった発言が伝わりにくい、分かってもらえないということは重々承知している。でもつい言ってしまうみたい。そういう発言が多いということは相手を信頼しているとか気が緩んでいる証拠だと僕は思っている。

 もちろん分かりやすいように噛み砕いたり情報を付け足したりすることは可能だ。でもそれをしなくても伝わるのが一番いいだろう。

 僕は彼女が必要最低限の情報を出すだけで、何を言いたいのか、何を意味するのか分かるようになりたいってずっと思っている。難易度は高い。全く見当違いの返事をしてしまったり、真意を尋ねるために繰り返し質問をしてしまったりする。特に文章だと分かりにくいから、きっと伝わらなさに彼女をやきもきさせてしまうことも多いはず。

 失敗を繰り返しているうちに、間違えることを恐れずに「こういうこと?」って言ってみることって大事だなって気づいた。そうすると彼女が「そうだよ」と返してくれるか「そうじゃなくてこうだよ」と返してくれる。会話が進む。よほど見当違いのことを言わない限り彼女がそこで怒ることはないからね。むしろそこで「どういうこと?それってなに?」って聞くことは自分から理解しようとしていない感じを彼女に与えてしまう。

 結局どれだけ彼女と向き合っているかが重要だと思う。受動的にならず能動的になること。彼女に説明してもらおうじゃなくて彼女の言葉や行動から汲み取ろうという意識が大事だと思う。

 昨日のブログに書いた、飲み物を欲しいなあって思っている彼女もきちんと見ていれば分かることだし、片手が塞がっている状態でまだ開いていないペットボトルを手に取れば、キャップ開けたいって思っているってことだなって僕が代わりに開けてあげられる。

 こんなに分かってくれる人いないよ、こんなに汲み取ってくれる人いないよ、と彼女が言ってくれることが僕にとって最大級の賛辞になる。彼女にとって他の誰とも代えられない存在になりたい。彼女にとって有用な存在だよってことを示したい。

 それで結局なにが言いたいかといえば、話が飛んじゃう彼女可愛いってことよ。たぶん思いついて、我慢できなくなってとりあえず言っちゃうんだろうなあって思うと可愛い。興奮して言いたいことの3割くらいしか言えない子供みたい。可愛い。言葉が出てこなくてあたふたする彼女可愛い。

 そんな彼女に、こういうことでしょって言って的中させて褒められたい。以心伝心なんですよーって。素敵。

 私の言いたいこと分かってくれるんだ!って喜ばせたい。

 それで笑ってもらいたい。

 そしたら僕はとっても幸せ!