かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ギャップ

 ギャップ萌えってあるじゃん?

 例えば、普段強気でいじめっ子タイプな女の子が幽霊怖くて抱きついてくるみたいな。ギャップって可愛いよね。

 彼女もギャップ萌え要素を持っている。

 彼女は仕事に対する姿勢やスキル、周囲への気配り、指導力に優れていて、どこからどう見ても仕事のできる人だ。

 後輩を指導するにあたって、丁寧に優しく教えることはもちろん、できない人に厳しく教えることもできる。褒めるところは褒めるし、怒るところは怒る。これは教えるということに責任感を持っていないと容易にはできない。

 何度も同じことで注意していたら、相手も嫌な気分になってくるだろうし(できてないんだから注意されるのは仕方ないにしても)注意する側としても何度も注意すると嫌な気分になるから、なかなか継続して注意して指導していくことって難しい。

 仕事ができないPという人物がいるんだけど、彼女は彼の人格とか雰囲気に生理的に受け付けない感じを受けながらも、仕事においては何度も同じことを注意することになっても根気よく教えて、責任をもって仕事をできるように指導している。人として苦手とか嫌いであっても、同じ仕事に従事する者としてきちんと仕事を教えられて一緒に仕事ができるっていうのは素晴らしいと思う。ちょっと気に入らないくらいで無視してくる人もいる世の中ですよ。彼女はすごく大人だと思う。

 とまあ話がそれていってるけど、彼女は仕事に関して同じ職場の中で一番考えて行動しているし、一番周りに気を配っているし、一番状況を理解していると思う。仕事ができて、周りの仕事の出来具合にも気を回せる、そんな人を見たらかっこいいなって思うでしょ。素敵だなって。

 仕事の出来ないPが、仕事中の彼女のクールっぷりがすごいみたいなことを言ったらしい。クール。指導するときの冷静さと的確な仕事がそう思わせるのだろう。仕事中の彼女を見たらクールという感想が出てくるのも頷ける。

 さて、お気づきだろうか。この発言が出てくるということは仕事中の彼女とそれ以外の彼女とでは違った姿を見せているという事実を示していることに。そう、ここにギャップが生じている。

 仕事中はクールな彼女が、仕事以外では面白いこと言ったり、ちょっと子供っぽい遊びしたり、笑顔を振りまいてくれたりするのだ。このギャップ。可愛いでしょ。

 まあなんで彼女がクールになるかっていうと、Pの仕事の出来なさとかY君のデリカシーの無さとかそういうのにイライラしているからっていうのもあるんだけどね。これに関してはまた別の機会に語ることがあるかもしれない。

 とにかく、彼女にはギャップがあってそれがとっても可愛い。

 仕事をしているときのきりっとした顔と、仕事以外の時の楽しそうな顔。仕事で見せる笑顔と、僕に向けてくれる笑顔。そういう違いが、彼女の可愛さを増幅させている。

 周囲の人々が彼女のその可愛さに気付いて来てしまっていることに、僕は少しだけ悔しい気持ちになる。この可愛さは僕が独り占めしておきたいのに!って。

 いやでも、彼女の可愛さみんな感じてくれるのも嬉しいよ。だって可愛いんだもん。