かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

笑イノセンス

 先日、たこ焼きのタコの代わりに何を入れるかという質問に対し、お米と回答した彼女。その独特のセンスご理解いただけるだろうか。質問者はありがちな回答はやめてくれなんて言っていたんだけど彼女の回答は予想を大幅に超えたありがちじゃなさで、大絶賛されていた。天才ですねって言われてた。

 彼女のユーモアのセンスとかギャグのセンスというのは他者とは一線を画する。面白いこと言ってって言われて面白いことを言える人間ってどれくらいいるだろう。彼女はその数少ない面白いことを言える側の人間だ。

 たとえば、ぬいぐるみに名前をつけるとしよう。彼女はもちろん、センスのよい良い名前をつけてあげることができる。それっぽい!ってなるような名前とか、素敵!ってなるような名前とか。だが彼女のセンスはそれだけに留まらない。一捻り加えた、ちょっと癖のある名前を付けられる。ぬいぐるみじゃないんだけど、彼女は前にペットショップで見かけた犬に、すあまくんという名前を付けた。それが絶妙で、ものすごくすあまくんっぽくて、彼女のネーミングセンスすげえってなった。普通の人は出してこないだろうという角度から絶妙なものを提示してくる才能の持ち主。僕はそれがすごく好きで楽しい。どんな名前をつけるんだろうってわくわくする。

 彼女は笑いに対する姿勢が真剣で、家で持ちネタに磨きを掛けたり新しいネタに挑戦したりしているらしい。鏡の前で面白い表情の研究とかしてるらしい。センスに溢れる彼女だから、ギャグセンスも素晴らしい。発言の端々に笑いを組み込んでくる。ちょっとしたことを笑いに変えることもできる。シュールなギャグも、知的なギャグも使いこなせる。下ネタも効果的に挟み込める。突っ込みどころも逃さないし、笑いに対する隙がない。

 ぽっと出してくるギャグの爆発力がすごくてしばらくそれで笑えるなんてことも多々ある。

 彼女自身が爆笑するってことはあんまりなくて、息ができないくらい笑うときはだいたい、狙いすまして笑わせてやろうって思っていたものではなくて、唐突に出てきた笑いどころというか予期せぬ面白い発言とか行動なんかが彼女のツボに入ったときだ。狙って彼女を爆笑させられたら相当腕のある人ってことだと思う。

 最初は、彼女の見た目が可愛いから、こんなに全力で周囲を笑わせに行ける人だとは思わないんじゃないかなあ。僕も最初は想像してなかった。でも彼女が笑いに対する素晴らしいセンスを持っていて、良かったなあと思う。おかげで僕は毎日笑って楽しい日々を過ごせるんだから。