かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

幼き日の

 最近僕の幼少期の写真を発掘した。彼女が小さい頃の写真を見せてくれたときに思いついて探してみたのだ。

 タンスの上に埃と一緒に何冊ものアルバムが積み重なっていた。アルバムに入ってない写真もたくさんあった。

 これを送ったらきっと彼女が喜んでくれるだろうって思って、気に入った写真を携帯で撮って送った。

 彼女は喜んでくれたし、僕自身小さいころの写真を見るのは楽しかった。思ったより幼い自分が可愛くて、僕ってこんなに可愛かったのかと嬉しくなった。

 彼女に可愛いって褒められると、それはこの小さいころの自分を褒めているだけって分かっているけど、なんだか自分が褒められたようで(間違っちゃないんだけど)嬉しいし、どや!っていうなんか得意げな気持ちになった。

 幼少期の僕は、というか今もなんだけど、まゆげに特徴があるので、僕と彼女の間で「おまゆげちゃん」と呼んでいる。

 一応自分だと理解はしているものの、当時の記憶はほぼ無いのでおまゆげちゃんは自分というよりも、写真の中に存在する可愛い子という認識をしている。

 過去の自分を見ている感覚ではなくて、彼女と同じような目線でこの写真の子可愛いっていう感じね。だから、彼女とおまゆげちゃんの話で盛り上がるのが楽しい。

 今日は彼女にまだ見せていない写真を何枚か持って仕事に行った。彼女と一緒に見たら楽しそうって思って。きっと彼女も喜んでくれるだろうとウキウキしていた。

 仕事が終わってから、二人で写真を見たんだけど思った以上に彼女が良い反応をしてくれて、携帯から写真を送っていた時もこんな風に反応していてくれたのかと思うと嬉しかった。

「あーかわいいね、うんうん」じゃなくて「うわあかわいいい!」みたいな反応だったってことね。

 僕も彼女も子どもが好きだから、こうやって小さい子の写真を見るのは楽しい。ちょうど良く僕の写真が大量に出てきて、それがこういう楽しみを生み出してくれてよかったと思う。

 そういえば、彼女にも他の人にも、写真を見せた時に、こんなに可愛かったのにどうして…って言われた。この可愛さが少しでも残っていたのならば、僕はもっと人々に愛される人間になっていたんじゃなかろうか。非常に残念。

 まあとにかく、僕の小さいころの写真で彼女が喜んでくれるから僕は嬉しい。小さいころの僕よくやった!って感じ。写真大量にあってよかった。