かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

足湯日和

 今日は彼女と遊んだ。

 彼女の家の前に到着すると、彼女が手ぶらで出てきた。いつもはバッグ持ってるのになーどうしたのかなーって思っていたら「赤ちゃん見ていく?」というお誘いが!

 今、彼女の家には赤ちゃんがいる。彼女から送られてくる赤ちゃんの写真や動画を観てほっこりする日々を送っていたけど、きっと実物を見ることはないだろうなあと思っていた。だって今日帰っちゃうって聞いていたし、そもそも僕の立場的に見せてもらえるなんて思ってなかったし。

 でもなんか今日彼女と足湯いくぞー!っていうテンションだけでやってきた僕に思わぬ幸運が舞い降りたのだ。

 彼女のお誘いに、え?いいの?大丈夫?いろいろ大丈夫?っていう不安が頭をよぎったのは事実だけど、ほぼ即答でうん!って返事をした。だって見たかったから。

 赤ちゃんは寝てたんだけど、抱っこさせてもらえた。ちっちゃいの。ほんで可愛いの。あとぷにぷにしてるの。可愛い。写真や動画で見るより実物の赤ちゃんが可愛かった。彼女が赤ちゃんの写真を撮りまくるのも頷ける。あまりの可愛さに僕は終始ニヤニヤしていた。

 赤ちゃんを堪能させてもらって、足湯へと向かった。

 赤ちゃんの可愛さの余韻はしばらく続いて、赤ちゃんいいなあって道中も思っていた。

 連休終了直後ということもあってかお目当ての足湯は空いていて、静かに楽しむことができた。買ってきたご飯を食べながら彼女と話しているのが心地よくて、久々に気持ちを落ち着かせてゆっくりできたなーって思った。最近僕も彼女も忙しかったからこうやってぼーっと足湯に浸かるような安らぎの時間が足りていない。僕一人でぼーっと過ごしてもそれは多少休まるけどなんか安らぎの時間っていうのとは違って、やっぱり彼女が一緒にいてくれるからこそ安らげるんだなあって思う。

 その後は文房具を見て回って、あとは欲しい物を探しにお店をいくつかまわった。彼女とお店をまわるのは本当に楽しくて、普通のお買い物とは楽しさが段違い。しかも今日探していたものが一つのお店に全部あった時のテンションの上がりようはすごかった。僕も彼女もはしゃいだ。欲しいものを探して見つからない時のちょっとへこんだ彼女も可愛いけど、欲しいものがあって喜んでいる彼女のほうが見ていて僕も嬉しくなっていいよね。もちろん可愛いし。だいたい彼女の欲しいものがなくてしょぼーんってなっているときは、時間があって、ありそうな場所が分かっているときはどうにかして行ってあげようって思う。見つかるまで探そうって思ってる。ただ何箇所も探しまわって結局無かったってなると彼女も疲れちゃうし、余計にしょんぼりさせるだけなので、彼女の様子に合わせて可能な限り探す手伝いをしたいなって思うよ。

 あと本屋さんにも寄った。彼女が気になって手に取る本は面白いものが多くて、そんなところでもセンスが光っているなーって感じた。さすが。彼女が欲しい本と僕が欲しい本はほとんど被らないけど、それでも一緒に本屋さんに行くと楽しい。素敵なことだと思う。

 晩御飯は久々にハンバーグを食べた。おいしい。僕と彼女にはハンバーグを食べる上でのこだわりとか、こうあってほしいという店に対する要望があって、決してそれを表に出して店員さんに要求したりはしないんだけど、こうやってくれるといいよねとか、こうするのがいいよねとかそういう会話が楽しい。彼女はにんじんが苦手だから僕のブロッコリーとトレードするんだけど、交換していいよっていったときの彼女の嬉しそうな顔といったら可愛くてたまらない。

 二人ともサラダを頼んだんだけど、運ばれてくる段階で二つのお皿に載った野菜たちの盛り付け具合の違いが気になった。片方はすごくきれいに載せられていて、片方は崩れているっぽかった。彼女の方にきれいなやつ置いてあげてって念じたんだけど、通じなかったみたいで僕の方に置かれてしまった。店員さんがいなくなったのを見計らってささっと入れ替えようとしたら彼女も盛り付けの差が気になっていたらしく、それを指摘しようとしていて、二人でやっぱりねってなった。僕がこっちにしなーって交換してあげたら彼女は笑顔を見せて喜んでくれたから、僕の心は満たされた。こういう些細な事で喜んでくれるの嬉しい。可愛い笑顔になってくれるの嬉しい。

 お腹がいっぱいになって、帰る時間も迫ってきて僕たちは家路についた。

 今日は彼女が家に帰ってから楽しめるものも買えて、良かった。今頃彼女が買ったものを眺めたり使ったりして楽しんでいてくれるのかなって思うとなんだか嬉しい。