かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

人見知り

 彼女と話すのは気を遣わなくていいので楽だし楽しい。

 それは出会った頃から感じていたことだ。ずっと感じていることではあるけれど、変化はしているはずで、気を遣わなくていい度合いというのか、気軽に話せる感じというのは時間が経つごとに増していって、より気軽に気を遣わずに彼女と話せるようになっているはずだ。

 現に僕は過去を振り返るたびに、以前よりも彼女に気を遣わなくて良くなってるなあと思っている。毎回。ただ変化が緩やか過ぎるため、具体的にどう変わったかというのが表現しにくい。それに当初から確実に距離感は近づいていると断言できるものの、では当初はどれくらいぎこちなかったのかと聞かれるともう覚えていない。

 あ、ちなみに僕は人見知りで初対面の人と仲良くなるのに結構な期間を要する。今自分で言ってしまったのだけど、自称人見知りを僕は信用しない。大体「僕人見知りなんですよー」っていう発言を出来る時点で人見知りではない、と思っている。

 先日ブログに出てきた新人のAさん、今日も彼女に仕事を教えていたのだけど、彼女は全然自発的に喋らないので、僕は人見知りなんて言っていられないし、立場的にも年齢的にも上なので気を遣って喋らないといけない。指導ばかりしていると萎縮してしまうかなと思って関係ない話を盛り込んでみたり、無言タイムが続くと気まずいかなと思ってどうでもいいことを一生懸命探したり。そうしているうちに、僕は気づいた。

 あぁなんて彼女といる時は楽なんだろうって。彼女はたくさん面白い話題を提供してくれるし、僕だってどうでもいいこととか言いたいことをぽんっとあまり考えずに言える。踏み込んだこと聞いちゃいけないかなとか、こんな言い方すると嫌な印象を与えてしまうかなとかいちいち考えなくていい。

 そう思ったら凄く彼女と話がしたくなって、仕事が終わるまでの1時間くらい僕はずーっとそわそわしていたんだけど、そういう時に限って彼女の姿が見えず、彼女が恋しくて仕方なかった。

 その後やっと彼女と話せた時は嬉しかった。肩に力を入れず、思ったことをぱっと投げかけられて、それに対して素敵な返事が返ってくる。Aさんとの会話によって、誰かと会話して気を遣うっていうのはこういうことなんだなと改めて感じた。感じたというより思い出した。そして彼女と話すときの楽しさを改めて認識することとなった。