かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ジョーカーな彼女

 彼女はジョーカーのような存在だ。

 道化師のように周りを楽しませることができるという意味でもあるし、トランプのジョーカーのような役割を担っているという意味でもある。

 例えば、ポーカーをするときのジョーカーといえば、役を作るときに不足しているカードに成り変わる、ワイルドカードとしての役割を持つ。彼女の汎用性と似ている気がしないだろうか。どんな役割を与えられてもそれをきっちりとこなせる力を持っている感じが。

 ジョーカーっていうとどうしても道化イメージが先行するからあんまり褒めている感じがしないかもしれないけど、でも大体みんなトランプで遊ぶときってジョーカー欲しがるでしょ?つまりみんなジョーカー好きってことよ。

 便利過ぎるがゆえにその存在をみんなが求めるけれど、でもなぜかみんなジョーカーには感謝しない。そんなところも彼女と似ている。

 ポーカーだけではない。大富豪のときのジョーカーは最強のカードだ。他のカードの代替としての役割も持つ。革命が起きようがどうしようが揺るぎない最強のカード。手札にジョーカーがあればピンチを脱することも、状況を一転させることもできる。

 彼女がいればどうにかなる、彼女と一緒ならすごいことができそうだっていう感覚は、ジョーカーに近い。彼女は状況をひっくり返す力を持っている。

 彼女の雰囲気とか言葉とか動作とか、その全てに他の人にはない何かを僕はいつも感じている。僕にとって彼女は物凄く鮮やかな存在で、他のすべてが色あせて見えてしまうような、そんな特別さがある。彼女だけが特別輝いて見える。

 トランプの中でも特別な存在感を示すジョーカーと同じように、彼女も集団の中で存在感を示している。集団の中にいても輝く彼女は想像できるけれど、集団に埋もれてしまう彼女は想像できないもの。

 彼女とジョーカーは似ていると思った時に、今まで僕が考えた例え話の中で一番うまいこと言えてるって思った。彼女がみんなに合わせられるのも、ジョーカーが他のカードの代用として使えるのと似ているなって思って、これは傑作だと興奮した。文章にしていくとだんだんそうでもないかなって感じがしてくるのが恐ろしい。

 ジョーカーな彼女。なんだかかっこいい。