かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

特効薬

 ここ数日、僕は自分の家のことで色々あって精神的に疲れていた。精神的に疲れているとやっぱり肉体的にも健康とは言えなくなる。

 今日は彼女が仕事が早く終わりの日だったので、帰り際働いている僕の顔を見て元気が無いのを心配してくれた。その時にありがとうって笑顔になることもできなくて、彼女が帰った後心配してくれたことが嬉しかったんだからあの時くらい笑顔を向けて彼女に感謝しなきゃいけなかなったなあと反省していた。とにかくしんどくて、彼女に甘えたかった。事情を聞いて欲しいって思う相手は彼女しかいない。こんなことがあって大変だったんだとか、これがつらかったとか言いたくなる。彼女に僕の置かれている状況を少しでも理解してもらえたらなって思う。何をして貰いたいというわけでもなく、分かっていてくれる人がいるっていうだけで僕は救われる。

 そんなわけで少しだけ事情を説明して、一昨日から昨日にかけてあった出来事は彼女も把握してくれていた。だからこそ余計に元気のない僕を心配してくれたんだと思う。

 仕事終わりに彼女が会えるよって連絡をくれたので、僕は急いで向かった。彼女に会いたくて仕方がなかったし、さっきも言ったように甘えたかった。彼女という存在に触れて安心したかった。

 彼女はやっぱり元気のない僕を心配してくれていた。彼女としばらく一緒にいて、話をしてとても元気が出た。僕のことを気にしてくれているのも、元気にしてあげたいって思ってくれてるのも、全部伝わってきて幸せだった。彼女と一緒にいることで僕はここ数日で溜まった疲れが癒やされる気がした。彼女といると今までのことがなにもなかったかのように感じられて、ただただ彼女といることが楽しくてたまらなくなる。ここ二、三日の間でこの時間が一番笑ったし楽しかった。

 本当に助けて欲しいとき、本当にだめになりそうなとき、彼女なら僕のことを分かって力になってくれるって思える。今日彼女に会えて、すごく元気を貰えてとても嬉しかった。わざわざ会いに来てくれたことに感謝もしている。彼女に大切に思われているっていう実感が僕をすごく幸せにしてくれるのだ。