かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

スマホケース

 この間の画面バリバリ事件の後から、彼女が僕のスマホケースを買ってくれるって言っていた。きっと罪悪感と僕になにか買ってあげたいって思いから言ってくれたんだと思う。その気持がすごく嬉しかった。

 それで今日、買い物の途中でスマホケースを見ようって事になった。しばらく彼女とあれこれ探して見たんだけど、これだ!っていうしっくり来るものがなかった。もしも良いのがあったら本当に彼女に甘えて買ってもらおうかと思っていたんだけど、それは叶わなかった。彼女に買ってもらったってなったら毎日スマホを触るときに嬉しくなれたかもしれない。あぁ惜しいことをした。でもせっかく買ってもらえるものを妥協するのも嫌だったから仕方ない。

 結構時間を掛けて悩んでしまったんだけど、彼女は文句も言わずにじっくりと付き合ってくれて嬉しかった。

 結局、買うのを諦めてネットで探してみるかってことになったんだけど、彼女が「ネットで見つけたやつを私にも見せてね、一緒に選んだって思いたいから」って言ってくれて、それがまた嬉しかった。なんだかそんなことを言ってくれる彼女がすごく可愛く感じた。いつも可愛いんだけどね。その時に、彼女がスマホケースを新しくするって言って候補をいくつか見せてくれた時のことを思い出した。僕にどっちがいいかって意見を求めてくれて、それ踏まえて彼女はケースを買った。彼女のケースも僕が一緒に選んだんだって思ったらそこでまた嬉しくなった。僕が意識していないだけで、彼女は僕と一緒になにかしようって思ってくれているんだなあって。まったく鈍感というか視野の狭い自分が嫌になるね。

 そんなわけでさっきから僕はネットで色々ケースを探している。いくつも見ていると段々嫌になってくるけど、彼女がこれ見たら、いいねって言ってくれるかなあとか、これは気に入らないって言いそうだけど見せてみようとか考えながら見ていると楽しい。もう僕の中では彼女と一緒に探している感覚だ。

 彼女がいることで、僕はケース選びでさえ一人で選ぶよりもよっぽどワクワクしながら選ぶことができる。

 こうやって僕の周りには彼女との思い出がたくさんたくさん積み上げられていくんだなって思った。彼女と選んだスマホケース、彼女とどこかへ行った時に撮った写真、買ったもの。聴いた音楽。読んだ本。僕の中の彼女がどんどん濃くなっていく。

 さて、僕が選んだ候補たちを彼女に見せて、忌憚のないご意見を聞かせてもらおう。