かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

知ったような口

 以前、僕が彼女に掛けた言葉に対してくずが、それ場合によっては彼女を怒らせるから気を付けて!みたいなことを言ってきたことがあった。もしかしたらブログでも触れたことがあったかもしれない。その時の僕は、彼女が怒るか怒らないかのラインは分かっているつもりだった。だから当然その時の言葉も怒らせるような発言ではないという確信があって言ったし、結果的に彼女が怒るようなことはなかった。

 これは彼女と出会ってから半年くらい経った時のエピソードで、僕と彼女が今のように仲良くなる前の話だ。その時点で僕よりも彼女と長く接していたはずのくずが彼女のことを何も分かっていないのに、訳知り顔で彼女について話してくるのは、今思えば非常に不愉快だ。当時は、僕が彼女を怒らせるはずがないっていう妙な自信に満ちていたからくずの発言に対しては、何言ってんだこいつとしか思わなかった。

 あれから一年くらいが経って、彼女を怒らせてしまうような発言とか嫌な思いをさせるような発言というのを何度もしてしまった。怒らせるはずがないとか思ってたのにね。

 出会ってから一度も相手を怒らせずにいることは可能かもしれない。それは友達付き合いをしていく中で関わりが薄ければ薄いほどできると思う。不快な思いをさせないような言葉を選んで上辺だけの付き合いをしていればいいんだから。

でも僕は彼女と深く関わろうとしてきた。僕の思ったこと、言いたいことをできるだけそのまま彼女に伝えたいと思っている。そう思って彼女と接していく中で、僕の思っていることに対してではなくて、言い方とか言葉の選びが悪くて彼女を怒らせてしまうってことが何度もあった。たくさん失敗したけど、それによってより深く彼女を知ることができたと思っている。彼女を怒らせてしまったことを美化するつもりはないけど、そこから得るものは多かった。

 彼女はマイナスの感情もプラスの感情も、分かりやすく伝えてくれる。素直に感情を出してくれる彼女が好きだ。それによって僕も彼女の感情を受け止めて考えることができる。僕はそうやって彼女との距離を縮めてきたと思っている。

 彼女が嫌だと感じることと許せることの差を僕は身を持って感じてきた。正直まだ分かったとは言えないけど、これからもそれを理解する努力は欠かさないようにしたい。

 でも最近彼女は優しくて、前より怒ったり不機嫌になることが少なくなったと思う。僕に対する好感度が上がって優しくなったと思いたいけど、もしかしたら精神的に安定して余裕が出てきたのかなあなんて思っている。

 とにかく僕は彼女を怒らせるか否かっていう限度のようなものを他の誰よりも知っていると思う。彼女と一緒にいて彼女をずっと見てきたから。

 だからこそ今くずの発言を振り返るとすっごいムカつくって話。