かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お料理

 彼女のために料理を作れるようになりたい、と思うようになった。そもそも彼女に手料理を振る舞う機会など無いのだけれど、それでもできないよりはいいだろうっていう感じで。これがいずれ役に立つかもしれない。

 彼女は料理をしないって言っていたけど、全くできないわけでもないし自分の食べるものくらいはパパっと作れる。あくまでも趣味として料理をしないということだし、日常的に料理をする必要がないということだと思う。彼女の偏食っぷりはすさまじくて、お菓子だけで生活していた時期があるくらいらしいので、料理しないならしないで生活できるんだろう。

 好きな人に手料理を振る舞うってのはなかなかワクワクする展開だと思う。

 僕は好きな人に手料理を振る舞ってもらう、ということに対する願望があんまりなくて、というか経験たことがないから作ってもらいたいと思わないだけかもしれないけど。とにかく彼女の手料理を食べてみたいなーとは思うもののあこがれを抱いているというほどではない。それは出会った当初から彼女が料理しないって言っていたからかもしれない。でも彼女がクッキーを焼いてくれたり、チーズケーキを作ってくれたり、ちょっと前にはフォンダンショコラを作ってくれたりと、彼女が作ったものをもらうことは結構あって、そのたびに僕は大喜びしている。お菓子を作れるのって素敵だと思う。彼女は簡単だからそんな大したものじゃないって言うんだけど、材料を買ってきて準備して作って後片付けしてっていう過程をしっかりこなせるってことは素晴らしいことだと思う。特別手間がかかるものを作れなくても、高度な技術を必要とするものが作れなくても、僕からしたら十分凄い。

 彼女の話を聞いた時、僕は勝手に料理が苦手とか、料理が嫌いだと思っていたんだけど、そうじゃなくて単にやらないだけみたい。やらないってことは嫌い寄りなのかな。

 いつか机に並んだ彼女の手料理を美味しく頂くという体験をしてみたいものだ。

 でも今日言いたかったのは全く逆のことで、僕が料理を作って彼女に食べてもらいたいなってことだった。彼女のために一生懸命作った料理を、彼女が美味しいって嬉しそうに食べてくれるなんて素晴らしいシチュエーションだ。少しずつでも料理が作れるように練習しておけば、いつかその腕を披露するときが来るかもしれない。

 ちなみに今の僕がレシピ無しで作れるのはチャーハンとペペロンチーノとオムレツくらいなものだ。このレパートリーをもっと増やすために休みの日なんかに積極的に料理を作っていこうかなとおぼろげな決意をしたのでした。

 料理が得意な男ってなんかかっこいいじゃんね!