かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

共通点と好意

 昨日に引き続きガチャガチャの話から始める。

 彼女がやったガチャガチャはパイプ椅子が出てくるやつ。話を聞いて、今日彼女と一緒にやってみた。

 「考えない人」とか「自由すぎる女神」とか、ちょっとシュールなガチャガチャって多い。面白いって思う人と、しょうもないって思う人が半々くらいに分かれそうなシュールさ。このパイプ椅子もそういうシュール系のガチャガチャだと思う。

 ひとえにシュールなガチャといってもその全てを気に入るわけじゃない。考えない人はよく見かけていたけど興味が湧かなかった。でもパイプ椅子には惹かれた。彼女とはこういう部分の好みがよく一致する。見る人によってはどちらもしょうもないものだろうし、なぜパイプ椅子で盛り上がっているのか分かってくれないかもしれない。彼女とは一緒に盛り上がれる。同じ色のパイプ椅子が揃った!って喜べる。共通して楽しめるものがあるのが嬉しい。こういう些細なことでもすごく嬉しい。

 彼女が気に入ったものに素直に賛同できることの喜び。彼女と共通しているものを見つけられたから嬉しいんだなあ。

 かなりうろ覚えなんだけど以前観た映画で、海が好きと言った女性に対して、僕も海が好きなんだって男性が言うんだけど、しばらくして海が好きっていうのが嘘だとバレてしまう。それに対して女性が「同じものを好きって言えば気が引けると思ったの?」みたいな台詞を言うというシーンがあった。僕はこれを観て、なんて浅はかなのかって思いつつも男に共感した。同じものが好きだって言えば共通点ができて距離が縮まるって思ってしまうのだ。短絡的思考だけどね。だから嘘をついてまで共通点を作り出そうとした男の気持ちはよく分かる。僕は嘘をついてまでそうしたいとは思わないけど。

 気になる人と共通点を見つけて仲良くなろうとか、好きな人と共通点を見つけて喜ぶとか、そうしたいっていう気持ちは誰でも理解してくれるんじゃないだろうか。

 僕は彼女との共通点を嘘をつく必要もなくたくさん見つけられて嬉しい。無理に彼女に合わせているわけじゃなく、好みが似ているって素敵だと思う。

 好きなものが一緒よりも嫌いなものが一緒のほうが長続きするらしいけど。これも前にブログに書いた気がするなあ。

 彼女と一年以上一緒にいて、決定的に違うなあって思う部分もいくつか見つかった。食べ物の好みで全く違うっていう部分とか、音楽の好みとか映画の好みとか。でも食べ物も音楽も映画も共通で楽しめる部分もある。一部ジャンルが全く合わないというわけで。当たり前の話だけど全てが一緒である必要はないし、お互いに好きなもの嫌いなものが違うほうが面白い発見もあると思う。彼女と僕が違うからお互いを必要とするんだと思うし、刺激を与え合える。

 彼女が僕のやって欲しいことを全てやってくれて思い通りに動いてくれるなんていう人だったら魅力を感じないだろう。僕を困らせたり悩ませたりする部分を持っているからこそ彼女は魅力的なんだと思う。もちろん僕の思い通りにいかなくて歯痒い思いをすることもあるし結構つらい時もあるんだけどね。それもまた刺激になっているんだと思う。

 今までに彼女ほど魅力を感じて惹かれた女性はいない。知的で常識があって公私ともに頼れる存在なのに、バカなことを言って変顔するのが好きで、本当は気にしいで弱いメンタルの持ち主で、すぐネガティブスパイラルに陥っちゃう。そんな彼女がすごく愛おしい。理不尽なことを言ってくることもあるし、駄々をこねることだってある。そんなときは僕に心を許してわがままを言ってくれているんだって嬉しく思う。このブログを始めた頃に、どんな彼女も好きだし受け入れられるって書いたと思うんだけど、今もその気持は一切変わっていない。ありのままの彼女が大好きだ。

 共通点がたくさんあることが分かっている今でも、更に共通点を探してしまうし、それによって彼女にもっと近づきたいと思う。違っている部分もたくさんあっていいと思う。彼女を知って近づけば近づくほど、更に彼女を好きになっていく。これからもきっとそうだろう。

 それにしてもガチャガチャを回したいと主張する彼女は可愛かったなあ。