かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

れぼりゅーしょなりー

 今日ふと彼女は革命家になれるんじゃないかと思った。

 彼女にはカリスマ性があると思う。大きな権力に対して、力の弱い者共を率いて立ち向かうっていうようなことが彼女ならできそうだなって。先導者的なね。みんなの意見をまとめあげて、ひとつの方向を向かせるということが彼女になら可能な気がする。

 彼女は自分の意見というものをしっかり持っていて意志が強い。多くの人は自分の意見というものがあやふやで、周りに流されて生きている。だから彼女が明確な意志をもって、周囲の人達を自分の意見に沿って動かそうと思えばできちゃうんじゃないかなあって思った。

 生まれてくる時代が違えば彼女はジャンヌ・ダルクのような活躍をしていたかもしれない。

 自分で考える力のない人にとって、彼女のような存在というのは考えなくても道を示してくれる頼るべき存在になってしまうんだと思う。彼女はそうならないように誰かに指示を出す時や指導するときに自分で考える余地を与える。その人にとってどうやって教えるのが一番良いかというのを考えてあげるのだ。

 彼女は他人に甘えてずるく生きようとする人に厳しいから、自分を頼ってくれるならば喜んで受け入れるけど、自分に甘えてくる人には厳しく接することができる。頼ってると甘えているの違いにも敏感だと思う。

 僕がずるをしたくて彼女に仕事を頼んでも断られるけど、彼女を信頼して任せたいと思って仕事を頼めば受けてくれるみたいなね。

 彼女がみんなの先頭に立つというのは、結構実際にもあることだと思う。能力的にも申し分ないし、みんなをまとめあげるのに適したものを持っていると思う。ただ彼女はその役割に対する責任感と、率いるべき人達に対しての気配りによって疲れ果ててしまうだろう。役割はこなせるだろうけど彼女に掛かる負担はとても大きいはずだ。

 だから僕は彼女にリーダーという役割を与えたくはないなと思っている。仮にどうしてもリーダーにならないといけないのであれば、彼女のことを深く理解した参謀が必要だろう。彼女の心のケアと、彼女の打ち出す方向性の成否を吟味できる人物が。彼女が安心して意見を求められて、その相手が出した意見を信頼できる人。

 彼女が革命家にならなくても、僕はそういうポジションで彼女を支えていけたらいいなと思っている。