かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

スカート

 彼女はとある事情によって、普段履かないようなピンクのスカートを買うことになったらしい。

 今日そのスカートの写真を見せてもらった。なるほどたしかに彼女が積極的に選ぶようなタイプのスカートではなかった。ふわっとした感じのする優しいピンク色で、アクセントに付いている白いフリルも可愛らしかった。一目見てかわいいなあと思うようなスカートで、僕は好きな感じだった。

 とある事情というものが存在していなければ、彼女がスカートを買おうと思った時に選択肢に入らないような部類のもので、彼女はもっとシンプルというかさりげない可愛さが好きなんだと思う。この辺は僕も雰囲気でしか分かってないからうまく言葉に出来ない。

 今回のピンクのスカートは可愛いし、このスカートが彼女に似合わないかといったらそうではないと思う。実際、彼女がこのスカートを履いたら可愛いだろうなあと思って僕はわくわくした。嬉しくなってテンションが上った。想像はできるけど実際履いたらどんな感じなんだろうなんていう興味がふつふつと湧き上がって、これは面白そうだと思った。滑稽の方の面白いじゃないよ。わくわくする方の面白いね。

 彼女は可愛さが全面に出ているものを敬遠する傾向にあって、自分に似合わないと思っているようだ。僕はそれに同意することはできないので、可愛い服装をさせてみたいなあって密かに思っていた。僕はわりとフリフリしたような可愛い服というものを見るのが好きなのだ。でもまあそんな機会が訪れることはないなーと思っていた。

 ところがどっこい、僕の願望が叶いそうな瞬間が意外と早くやってきた。嬉しい限りだ。あのスカートを履いた彼女を早く見てみたい。

 あ、誤解しないで欲しいんだけど普段の彼女の服装に不満があるわけじゃない。彼女に一番似合う、彼女の持つ雰囲気を生かす服をうまく選んでいると思うし、いつも凄く可愛い。でもたまにちょっと変化球気味な彼女も見てみたいなと思うのだ。きっと彼女はある程度の範囲の服ならうまく着こなせると思うし、似合うと思う。

 スカートを履いた彼女を見た時、僕はどんな感想を抱くことになるのか今から凄く楽しみだ。