かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

きゅうかく

 においに敏感話。

 彼女がにおいに敏感という事実はもう何度も語ったので、今回はなぜ彼女はにおいに敏感なのかというのを考えてみたいと思う。

 彼女からもらった追加情報によると「この人野菜炒め作ったな」とか「たまごのにおいするな」っていうのも分かるらしい。カレーとか焼き肉なら僕もわかるけど、そのレベルになると全くわからない。野菜炒めした後に自分の手から油のにおいするなあって思うことはあるので、かなり近付けば分かるのかもしれないけど、彼女は仕事中にすれ違った人とか接客した人からそれを感じ取るというのだからすごい。

 僕が感じ取れないにおいを感じ取れるという時点で僕の嗅覚よりも彼女のほうが優れていることは確実で、果たして彼女はどれほど僕よりも優れた嗅覚を持っているのだろうか。数値化できないから調べようがないのが残念だ。

 嗅覚とかにおいについて少しだけ調べてみたけど、論文みたいなのは難しくて文章を読む気も起きないし、ほかは犬の嗅覚が人間の何倍かなんていう議論だったりして僕がこれだ!と思うような情報は得られなかった。

 ただ調べていて分かったことは、嗅覚にも衰えというものがあって、僕らの年代くらいから個人差はあるものの徐々に失われていくらしい。最終的に、食品のにおいやガスのにおいも分からないほどになってしまう場合もあるようだ。

 それを予防、阻止する方法として自分の好きなにおいを3,4種類用意して毎日何回か嗅ぐというものがあるらしい。

 そしてもう一つ、嗅覚を鍛えるために必要なのが日々においを意識するということだ。飲み物を飲むとき、先ににおいを嗅ぐっていうのはよく行うかもしれない。それと同じように食べ物を食べるときも先ににおいを嗅いでから食べると良いのだそうだ。これはどんなにおいだろうとか、なにかにおいがするだろうかと意識することが大切みたい。

 彼女はもしかしたらこれを自然と生活の中で行っているんじゃないかなって思った。だから必然的に嗅覚が鍛えられてにおいに敏感になっている、とは考えられないだろうか。

 もともと嗅覚が優れているからにおいが気になる、においを意識するからより嗅覚が鍛えられる、さらににおいが気になる、という繰り返しによって彼女はどんどんにおいに敏感になったのだ!

 生まれつきにおいに敏感なんですよって終わらせても良かったけど、ちょっとまじめに考えてみた。

 彼女にとってにおいというものの重要度が高い位置にあるということが、においに敏感である理由と言えそうだ。