かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

においちゃん

 彼女はにおいに敏感だ。前に前世犬なんじゃないかとか書いた気がする。そのくらいにおいに敏感。においに敏感なのなんかかわいい。動物的でかわいい。

 今日もとある食品について、酸っぱい臭いがするか否かという会話をしたんだけど、僕はそれを食べたことがないのでにおいは分からないなあっていう感じだったんだけど、彼女は食べるまでもなく近づいただけで酸っぱい臭いがするって言っていた。脅威の嗅覚。多少意識してかげば分かるのかもしれないけど、近くにその食品があるだけでにおうっていうのはすごい。

 以前真空パックみたいな感じで売られているひじきを見かけた時、彼女はそれが凄くくさいから嗅いでみてと僕に渡してきた。渡された状態ではなんのにおいもしなかったけど、鼻を近づけてみるとおぞましいにおいがした。これが売り物で大丈夫か?と思ったけどわりと売れているみたいだったし多分あれで正常なんだと思う。これもまた彼女は鼻を近づけたわけではないのににおいに気付いたようだった。毎回僕は感心する。

 においの好みもあるかもしれないけど、彼女がくさいっていうものは僕もくさいと感じる。いいにおいって言ったものも同じように感じる。ただ彼女の鼻が良すぎるせいか、くさいとか○○のにおいしない?って言われた時に全くわからない時がある。

 確実に普通の人よりもにおいに敏感な彼女だから、僕は体臭とか口臭とか自分から発せられる嫌なにおいに関して非常に気を遣うようになった。彼女にくさいって言われたくないしね。今僕が使っているシャンプーのにおいがお気に召さないようで、好きじゃないにおいと言っているから早く使い終わりたい。次のシャンプーは既に用意してある。これがだめだったらつらいなあ。

 いいにおいの方の好みもバッチリあっているとは言えないかもしれないけど(シャンプーの件もあるし)だいたいの方向性はあっていると思う。柑橘系のにおいが好きなのとか。

 先日は僕が部屋で使っていた芳香剤をたまたま彼女が買ったらしくて、写真を送ってくれた。それには4種類くらいのにおいがあって、僕が使っていたのは青いパッケージのやつで、彼女が買ったのは緑のパッケージのやつだった。彼女は僕がその芳香剤を使っていたことを知らないから、僕が青いやつを使っていたよと伝えたら、青いのにすればよかったと言っていた。どうやら青か緑で迷ったあげく緑を選択したらしい。そこで僕と同じにおいにすればよかったって言ってくれた彼女かわいい。そんな発言をしてくれたってことは、僕と一緒のほうが魅力的だと思ってくれたってことだからね!素敵だよね!

 彼女とはにおい談義に花が咲くので、共通で盛り上がれる一つの話題として定着している。おもしろい。

 共同生活を送ることで洗剤とか、食べ物が共通するから身体から発せられるにおいが似てくるらしくて、そうすることで愛が冷めてしまうってことがあるようだ。異性に関しては自分と遠いにおいを好むように遺伝子的?に決まっているようなので、共同生活することは今のところないけど気を付けなきゃなって思った。これどうやって努力すればいいんだろう。

 彼女はより敏感にそれを感じ取るかもしれない。彼女と共同生活を送る予定はないけれどこの知識を頭の片隅に置いておこう。