かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

望んだ未来

 僕は最近転職したいなと思っている。その考え自体は以前からあった。このままではいけないなっていう思考。それと同時にこのままでもいいやっていう思いもあって、約一年前はこのままでいいやっていう方にかなり傾いていた。それが最近少しずつ転職の方に考えが傾いてきた。

 変化の理由は彼女の存在だ。彼女といることで、僕は自分の人生というものを見つめることができるようになった。それまでは現実を直視しないように、今が楽しければ良い、先のことはあまり深く考えないで生きていこうって思っていた。その生き方で満足していた。それで現状なにも問題がなかったから。

 でも僕は彼女と出会った。彼女を好きになって、愛して、彼女のために生きたいと思った。僕が彼女を幸せにしたいと思った。だから僕は彼女との未来を思い描くようになった。

 同棲して結婚して子どもができて、みたいな理想的な未来。今の僕にはまるで手の届かない未来。

 その未来の為にどうしたらいいのかって考えた結果の一つが転職なわけだ。転職したからって僕の願望が叶うわけではない。でも転職しないことが願望実現の障害になることは分かる。今すぐにどうにかってわけじゃないけど、それについて考えておかなくてはいけないと思っている。今急に僕が転職するって言ったら彼女はびっくりするだろうし、その理由が彼女との未来のためなんて言ったらドン引きされかねない。お前一人で突っ走り過ぎだよっていう。

 僕の思いがつのりすぎているだけで、まだスタートラインにも立っていないんだから。

 とにかく僕は、このままではいけないと思うようになった。

 今の職場で働くことで彼女と出会って仲良くなれたんだから、今まで自分が歩んできた道が間違っているとは思わないし満足している。ずっとこのまま居心地の良いこの環境に甘んじていたいという気持ちもある。それでもいつかは環境を変えなくてはいけない。

 彼女との未来を考えた時に転職っていうものが浮かんできたことは確かだけど、それが無かったとしてもいずれ考えなければいけなかったことで、そこから逃げていた僕にそれを直視させてくれたのが彼女だった。

 楽な選択ばかりして生きてきた僕だから、転職という難しい選択をする勇気はまだあまり湧いてこない。でも決断しなくてはいけない日は確実にやってくる。僕の望んだ未来になるとかならないとかそういうこと関係なくやってくる。どうせだったら望んだ未来のためと思って努力したい。そのほうが僕は頑張れるだろうから。

 彼女が自分の人生を変えるほど大きな存在であることが嬉しい。彼女のためになるのであれば僕は変化することを恐れない。彼女がいなければずっと僕は停滞したままだっただろう。こんな風に考えるきっかけをくれた彼女に感謝したい。

 こんな事を書いてしまったからには何か行動を起こさなくてはいけなくなったね。どうしようかな。