かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

悲運

 彼女の人生は悲運に恵まれている。

 僕と知り合う前の彼女がどんな人生を歩んできたのかは、彼女から聞いた部分しか知らない。それでも酷い仕打ちを受けたり、酷い扱いをされてきたことは十分すぎるくらいに分かる。その酷さたるや、全く無関係の聞き手であるだけの僕が怒りを覚えるくらいだった。こんなことは前にも書いたよね。

 僕が実際に見た、彼女のそばで感じた彼女の可哀想なエピソードもたくさんある。

 このブログの最初の頃に登場させた、くずという人物を覚えているだろうか。彼は人間性に問題があり、信用のならない男だったのは、くずというネーミングからしてお分かり頂けると思う。それでも彼女は彼を見放さず、ずっと付き合ってあげていた。それをくずはたやすく裏切る。僕が一番許せなかったのは、彼女のことを面倒くさいって言ったことだ。彼女が考えて出した要望とか意見が面倒くさいのではなく、彼女自身が面倒くさいと言い放ったのだ。彼女の人格を否定してきている。最低の男だと思った。しかもそれが普段彼女と仲良くもしていない、彼女のことを嫌いっていうオーラ出しているような人が言ったのならまだいいが、彼女にヘラヘラ話し掛けにいって構ってもらっていい気分になっているような奴が言っていい台詞ではい。彼女がどれだけくずのために心を砕いていたってそれが見えないかのように、実際見えていなかったんだろうけど、彼女に対する扱いはひどかった。仕事の割り振りを決める担当だったくずに彼女の分担が多すぎると意見した時も、彼女は別にいいんだよみたいなことを言いやがったし。そんな扱いをしていれば見限られるのも当たり前なのにそれがくずには全く分かっていなかった。

 結局僕が来てからちょっとして、彼女はくずのことを嫌いになって今では思い出したくもない存在になっている。これを書くことで思い出しちゃうね。ごめんね。

 彼女は基本的に人が好きっていうのも前書いたような気がするけど、相手に対してできるだけ尽くすというか、相手が気分よく過ごせるように気遣ってあげるタイプの人だ。そんな彼女の気遣いにいい気になって彼女の扱いを雑にして、結局最終的に見放されたくず。哀れ。ざまあって感じだけど。彼女が本当にもう嫌いってなるまでは彼女は頑張ってしまうから、何度も傷つけられてしまうんだと思う。

 くずの話で一日分書いてしまった。次の機会では上司やら周りの人にかわいそうな目に遭わされた彼女の話を書くよ。