かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

感情の伝わり方

 彼女がヤキモチをやいてくれるのって嬉しいなあって思った。

 ヤキモチ自体は負の感情寄りだと思うけど、それを受け取る側からすると喜ばしいことだったりする。負の感情のはずが相手を喜ばせる可能性を秘めている、ヤキモチって面白い。

 最近彼女が僕に対してヤキモチをやくってことはほぼ無かった。僕の周りに彼女がヤキモチをやきそうな要素が転がっていないことが理由の一つだと思う。彼女のヤキモチと無縁の生活を送っていたから、ヤキモチやいてほしいとか、やかせたいとかそいうことが頭のなかに全くない状態だった。

 今日、僕が職場の人と楽しそうに話をしているところを見た彼女が「楽しそうに話しちゃってー」みたいに言ってきた。これは彼女にとってヤキモチまでいかないような感情かもしれないけど、受け取る僕からしたら彼女がヤキモチをやいてくれた!と思って凄く嬉しかった。久々な感覚に僕のテンションは一気に上がった。

 本来なら不満気な彼女にフォローの言葉でも掛けるべき場面なのかもしれないんだけど、今日は嬉しくて笑いが止まらなくてひーひー言ってた。そんな風に言ってくれる彼女がすごく久しぶりで、僕に対してヤキモチやいてくれてるんだって思ったら嬉しくてたまらなかった。彼女に思ってもらえてることがダイレクトに伝わってくるような感じがした。

 僕が彼女に対してヤキモチをやくことは多いから、それと同じような感情を彼女も抱いてくれてるのかなあって思うと嬉しくなっちゃう。

 ヤキモチやいてもらえるのっていいなあって思った。そんな風に言ってきてくれる彼女が可愛いなあとも思った。今日の彼女の言い方が可愛かったのもあるのかもしれない。

 彼女にヤキモチをやいてもらうために何かしようとは全く思わないけど、たまには何かのきっかけで彼女がヤキモチをやいてくれて、僕に不満気な顔で文句を言うっていうのがあってもいい。

 そのほんの数分の出来事のおかげで今日の僕はごきげんだった。

 彼女に思ってもらえてるってことはすごく幸せ。