かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

妄想

 仕事を終えて家に帰る。少し残業をして遅くなってしまった。ただいまと言いながら家のドアを開けると奥の部屋から「おそいー!おなかすいたー」と不満気な声がする。僕がごめんごめんって言いながら、服を着替えてキッチンへ向かう。彼女も一緒にキッチンへやってきて、今日は鍋にするからなんて言って野菜を切るのを手伝ってもらう。僕はコンロとか鍋をセットして、彼女が切ってくれた具材を鍋に入れていく。今日仕事であったことなんかを彼女に話しつつ、彼女も今日あったことを僕に話してくれる。そうしている間に鍋がいい感じにできあがって、二人で美味しいねって言いながら食べる。僕は取り分けてあげるのが好きだから、彼女の食べたいものをお皿に取り分けてあげる。食べ終わったら後片付けをしたあと、あったかいお茶とかコーヒーを淹れて一緒にテレビを観る。CMで流れてる映画を今度観に行きたいねなんて話をしながら。

 観たい番組の合間に上手いことお風呂に入って、残りの時間は各々好きなように過ごす時間。お互い同じことをする時もあれば、別々のことをして過ごすこともある。同じ空間にいれば別々のことをしていても離れている感じがしないから好き。

 布団に入る時間は同じ。彼女が先に布団に入ってしまうとすぐ寝てしまいそうだから、彼女が寝る準備ができたら僕も寝ることにしている。布団に入って、ぼーっとテレビを観ながら彼女の頭をなでている。そのまま彼女が寝てしまったらしばらくそれを続けて様子を見た後、僕も眠る。彼女の呼吸を感じながら、ゆるやかに眠りに落ちていく。

 彼女は夜中に目を覚ますことも多くて、もぞもぞしているから僕も目を覚ましてどうしたのって声をかける。眠れないっていう彼女の頭をなでながら、彼女が眠れるように何か話をしているといつの間にかまた彼女は眠っている。安心してまた僕も眠る。

 朝、起きなくちゃいけない時間にアラームが鳴って、僕も彼女も目を覚ます。この日は彼女も仕事で、僕より早く家をでなくちゃいけない。もう少し寝ていたいという彼女を起こそうと思ったけど、もう少し寝かせてあげることにして、顔を洗って歯を磨いて頭をスッキリさせる。30分くらい経ってからもう一度彼女を起こしに行くとまだ寝ていたいという。でもこれ以上寝ていたら遅刻してしまうので心を鬼にして彼女を起こす。

 何とか起きてくれた彼女に、何を食べたいか聞いて用意する。もちろん僕も同じものを食べる。

 無事準備が整って出掛ける彼女を見送って、僕は回しておいた洗濯機から洗濯物を取り出し、干してから仕事へ向かう。先に帰ってきた彼女がその後洗濯物を取り込んでくれるはずだ。

 

 あぁなんて素敵な一日なんだろう。この妄想では彼女が仕事をしているけど、家にずっといてくれてもいい。彼女の待ってくれている家に帰りたい。僕が家にいて彼女が帰ってきてくれるのもいいと思う。どっちもすごくいい。

 休みの日にぼーっとしているとこんなことばっかり考えるからちょっと書き出してみた。