かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

休日の僕

 今日は僕がお休みの日。彼女は仕事が夕方で終わる日だった。

 彼女が仕事に行く前に少し話をして、さて僕は何をしようかなあなんて思いながら借りてきたDVDを観てだらだら過ごしていた。お昼の時間帯は彼女と仕事中に連絡を取ることもできない。彼女と連絡できない間は、彼女が今どうしているかなあなんて考えながら過ごす。無事何事も無く仕事が終わるといいなあって。

 TSUTAYAへCDを借りに行こうと思っていたので、彼女の仕事が終わる時間に合わせて出かけることにした。以前の僕だったら彼女に事前にアポを取らずに会いに行くっていうことができなかったと思うんだけど、最近はとりあえず現地に赴いてみて無理だったら仕方ないやって思って会いに行く。もちろん会えるだろうっていう算段があるからこそ会いに行くんだけどね。少しずつだけどポジティブな考え方ができるようになっているのかなあって思う。会いに行っていい?っていう気持ちよりも、会いに行くよっていう心持ちのほうがいいんじゃないかなって思って、そういう意識を持つようにしている。全体的にそういう考え方ができるようになればいいんだろうけど、まだまだ修行が足りない。

 とにかくそれでTSUTAYAに行った僕はCDをゆっくり選んで時間を潰したあと、職場へと向かった。

 職場へ入って行くと面倒くさいなあと思ったので駐車場でしばらく待っていると、窓辺に彼女の姿が見えて僕はテンションが上った。これってまるで仕事終わりを狙うストーカーみたいな心理なんだろうなって思った。来たよっていう連絡はしておいたから彼女はすぐに僕を見付けてくれた。彼女がこっちに向かってきてくれると嬉しくて自然と笑顔になってしまう。彼女も笑顔で向かってきてくれて嬉しかった。

 二日間くらい彼女の顔を見ていなかったから、嬉しくてたまらなかった。ちなみに明日会えるんだから今日は我慢しようっていう思考は一切発生しなかった。彼女に会うということに関して我慢が効かない。

 車の中で話をしようとしたら彼女が、今日は思いついたから僕に会いに行こうと思っていたって言ってくれた。惜しいことをした。彼女が僕の所に出向いてくれるなんてそんな珍しいことないからおとなしく家にいたら良かったかなとも思った。でも彼女に会えてることには変わりないし、彼女が会いに行こうと思っていてくれたという事実も揺ぎないのでとても嬉しかった。

 彼女は何かを忘れたらしく一回家に帰って取ってくるというので、改めてコンビニへ集合することにした。

 何を取りに行くんだろうなーと思いつつ、彼女に会えた喜びでハイになっていた僕はそれがなんなのかを深く考えずコンビニで彼女の到着を待った。

 到着した彼女がカバンから取り出したのは僕がずっと欲しがっていたものだった。もうお店に置いてないやつだから諦めようって数日前に思ったところだったのでびっくりした。そういえば昨日彼女が出掛けている最中にそれについて連絡してきてくれて、探してくれてるのかーありがたいなーなんて思っていたんだけど、まさか買っていてくれるとは思わなかった。僕の事考えて探してくれてるっていう事実に喜びを感じていたのに、まさかね!まさか今日くれるなんてね!

 すごく嬉しかった。テンションも上がった。欲しかったものがもらえたことも嬉しいけど、僕のことを思ってプレゼントしようと思ってくれた彼女の気持ちが凄く嬉しかった。

 彼女と一時間くらい話した後家に帰ってから、しばらくそれを見つめて嬉しさをかみしめていた。

 彼女のおかげで味気ない休日がとても良い休日に変わった。やっぱり彼女に会えるってすごく良いものだね。