かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

もにゅもにゅ

 今日遊んだってブログを読んだ彼女に、私ってこんなに聖母のような、静かに微笑んで包み込むような人じゃないって言われた。

 確かに彼女はそういうタイプとは違う。

 今回なぜそういうブログになってしまったかといえば、僕が意図的にそういう部分を抽出してしまったからだろう。彼女が僕に向かって微笑んでくれたのが嬉しかったし、僕が話を遮ったのに対して優しく対応してくれたのも嬉しかった。だからその部分を主張したかったんだけど、それによってただ彼女が優しくておとなしくてふんわりしているみたいな彼女にとって嫌なイメージを与えてしまう結果になってしまった。彼女の持つ自分というもののイメージとブログに書かれている自分のイメージが乖離しすぎていて違和感があったんだと思う。

 一応断っておくと僕の書いたことは事実で嘘は含まれていない。だからそのイメージに近い彼女の優しさとか包容力的なものは確かにある。それは僕の目を通して感じたことだから間違いない。ただ彼女の中心というのか、それが彼女の性格の全てですっていったらそれは違うだろうと思う。

 僕からみた彼女の姿を書くことで彼女のイメージというものがより詳しく伝われば良いと思う。

 彼女は変な顔を唐突にしてくることもあれば、突然踊り出したり、歌を歌い出したりすることもある。バカなことばっかり言い合ったりもするし、誰かの愚痴を延々言い合うこともある。嫌なことがあれば機嫌が悪くなるし、嬉しい事があれば物凄く喜ぶ。悲しいと露骨にそれが顔に出るし、面白いことがあると泣くほど笑う。

 精神的に不安定なときは僕に対して冷たい態度を取ることもある。不安で不安でたまらなくて眠れなくなって夜に僕を起こすこともある。思ったことをダイレクトに言ってくれるからその言葉で僕がへこむこともある。

 悩んでへこんで悲しんで、でもそれをみんなに見せないように明るく振る舞って、更にはみんなに気遣ってみんなのために行動する。弱さと強さの両方をしっかり持っている。

 辛い時悲しい時、僕を頼ってくれる。僕に甘えてくれる。でも僕が甘えたいときは甘えさせてくれる。突き放される時も多い気がするけど、それはある意味優しさとか愛情の裏返しだと思っている。

 いじわるなこと言ったり、いたずらしてきたりもする。僕が言ってほしいなって思ってることを感じ取ってあえて外してきたりする。子供みたいないたずらをしてくるときもある。とっても無邪気な心を持っている。

 本来の彼女は、気取らずに自然体で、変に女性らしい可愛さとかを意識していなくて、むしろそういうあざとい可愛さを嫌悪していて、度胸があって、でも人見知りで、でも僕に対しては一切壁を作らずに接してくれて、言いたいことを言ってくれて。あと他人にも自分にも厳しい。その厳しさは他人を思いやる優しさでもあると思う。

 おとなしくはない。ふわふわもしてない。主張すべきところはきちんと主張するし、確固たる意思のもと間違いを正そうとする強さを持っている。だからその性質とはむしろ真逆。

 聖母じゃないんだよね。弱さも強さも、長所も短所も持ったただの普通の人。いや、普通よりは魅力あふれる素敵な人。僕にとって特別な存在。だからたまに彼女の素晴らしい部分だけを見て崇めたくなっちゃう。