かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ひとり

 彼女を愛している理由。前回そこら辺の掘り下げが足りなかったので、今日はそれについて色々振り返りながら書いていきますよ。

 僕が彼女を好きだと思い始めた頃、もちろんその当時は愛しているなんて感覚はなかった。好意の延長線上にある恋愛感情として好きという感覚をおぼろげに持っていて、やっぱりその時も僕は彼女に対して好きという気持ちを持っていいのかどうかということに悩んでいた。彼女に好きという気持ちを伝えてしまったら、今までの関係が壊れてしまうんじゃないかって考えていた。ただ好きになってしまったら我慢ができなかったので、僕は早々にその気持を彼女に伝えた。それを受け入れてもらえて、僕は一歩前進したような感覚だった。彼女に近づけたような。僕にとって彼女との間には一筋縄ではいかない問題が横たわっていて、いつかそれを突き破ってやろうってその時に決意した。

 彼女といる時間ってのはとっても楽しくて、なんで楽しいかって言ったら、価値観が似ていて同じものをいいなって思えたり、一つの問題に対して真剣に話しあえたり、くだらない話も気兼ねなくできたり、一緒にバカなこともやれるから。彼女に気を遣いすぎることなく、自然体でいられる。本当の自分というものを隠さなくていい。それが凄く楽だし楽しい。

 僕だけじゃなくて彼女が楽しんでくれるというのも楽しさを感じる上でとても重要な事だよね。笑顔を見せてくれたり、喜んでくれたり。

 僕は彼女が好きで好きでたまらなくて、彼女に直接好きって言ってみたり、可愛いねって言ってみたり、プレゼントをしてみたり、彼女が喜んでくれるような事を一生懸命考えてやってみる。そうすると彼女は喜んでくれて、ありがとうって言ってくれる。うるさいくらいに好きって言ったって、気持ち悪いくらいに可愛いねって言ったって彼女は受け入れてくれる。そうやって受け入れて貰えると僕はこの好きっていう気持ちを持っていていいんだって思う。自分の気持ちに自信が持てる。それが積み重なっていくと好きっていうのはもっともっと大きくなる。

 ことあるごとに、彼女のことが好きだなあって感じていて、たとえば彼女を怒らせてしまった時、僕は絶対にそのまま彼女を放って置きたくないからどうにか彼女とコンタクトを試みる。また怒らせてしまうのが怖いし、突き放されることも怖い。でもそれをしなくて何もしないままいて彼女に嫌われてしまうことがもっと怖いから一生懸命彼女に話し掛けて、自分なりに原因を考えてごめんねって伝える。この時の必死具合を後から振り返ると、こいつ相当彼女のこと好きだなって思う。怒られてへこんで気分がぺちゃんこでも、彼女のこと好きだなあって思うし。どんなメンタルの時でも彼女のことを好きだって思うんだよね。嫌いって思ったことは一度もない。ムカってきたとしても好きで好きでたまらない。

 僕が好きなのは彼女そのもので、彼女の感情が、嬉しい時でも悲しい時でも怒っている時でも、彼女そのものは変わらないから大好きでいられる。彼女そのものというのは見た目とか性格を含めた僕が知っている彼女の全てとも言える。

 彼女と一緒にいる中で見えてきた、彼女の考え方、自分を犠牲にしても相手のためになるように行動できるところとか、相手の求めていることを察して行動できるところとか、論理的に行動できる所とか。求められたことに対して最大限努力して応えようとするところとか。限界近くまで頑張ってしまうところが激しく愛おしい。

 くまが好きで、パトカーが好きで、シャチが好きで。チョコが好きで。好きなものはたくさんあるけどその一つ一つに彼女なりのこだわりがあって、本当に好きなものに出会った時の嬉しそうな彼女は凄く可愛くて素敵だ。その彼女のこだわりの一つ一つが愛おしい。こだわりが強いって彼女は言う。こんな言い方は失礼かもしれないけど僕はそれが面白く感じる。彼女のこだわりにはきちんとした理由とか条件があって、素敵だ。

 僕は彼女が思う好きとか嫌いとかそういう感情も受け入れたい。彼女が好きだと思うものを理解したいし、嫌いだと思うものも理解したい。彼女が思うこと、やること全てを受け入れたいって言ってもいいかもしれない。

 こんな考えに行き着いた時に、僕はどうしようもなく彼女を好きで、愛しているんだなって思った。

 彼女に幸せでいて欲しい。僕と一緒にいることで幸せでいて欲しい。彼女を幸せにしたい。僕はいつも彼女のことを考えている。いつも彼女といたいと思っている。彼女のためだったらどんなことでもしたい。こんな思いが僕の中に常にあって、それは好きでは到底言い表せない感情で、言葉にするとしたらやっぱりそれは愛しているになる。

 全然愛している理由の説明にならなかったかもしれないけど、これを書いていて僕は彼女が愛おしくてたまらなくなった。