かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

気持ちの大きさ

 ある日僕は悩んでいた。僕の中にある彼女を思う気持ちは、もはや好きという言葉では表しきれないものなんじゃないかと。これは数ヶ月前の話。

 僕は彼女のことが大好きで大好きでたまらない。しばらく考えてこれは愛と言い換えてもいいのかも知れないって思った。するとまた別の悩みが湧いてきて、僕が彼女に対して愛していると言う資格はあるのだろうかって悩んだ。そもそも僕の気持ちが愛と言えるのかどうかも不安だった。

 答えを求めた僕は「好き 愛」「好き 愛してる」「恋 愛」とか検索してネットの海をさまよった。

 好きというのは自己満足で、愛というのは自己犠牲って書いてあった。恋は相手を本気で好きだって思うことで 愛は相手の嫌いなところまで好きになることとも書いてあった。なるほどどうやら僕の彼女に対する気持ちは愛と言ってもいいらしい、と思った。

 また別のサイトでは「好き」度テスト、「愛してる」度テストなるものがあって、各13項目中当てはまった数が多いほうがあなたの気持ちです、みたいなものもあった。「好き」度テストの方はいくつか当てはまらないものがあったのだけど、「愛してる」度テストの方は全て当てはまった。僕は単純なのでこれによって自分の気持ちに自信が持てた。

 今になって思えばこんなことしなくても自分の気持ちなんて明白だったんだけどね。当時の僕は色んな不安でふらふらしていたから、自分の感覚以外のものによって自分の気持ちを後押しして欲しかったのだ。

 僕が彼女に対して「愛している」と伝えることができたのはそれからまたしばらく経った後。付き合ってもいないのにこんな気持を持つことで彼女の迷惑になるんじゃないか、重たいんじゃないかって勝手に考えたせいで遅くなってしまった。

 好き好き大好き超愛してる。という小説があって僕はそれを読んだことがないんだけど、そのタイトルが妙に印象深くて、多分語感が良いからなんだけど、彼女を好きで好きでたまらないって思う時にたまにこのタイトルが思い出される。僕の気持ちはこのタイトルに似ている。どうしようもなく、たまらなく彼女を好きで愛している。ちょっとだけこの小説が読みたくなった。脱線した。

 僕にとって愛しているという言葉は相手に好意を持っているということを表現する上で最大級の言葉だ。彼女に対する気持ちを表現することで悩んでいた僕だったけどこの言葉に行き着くことで悩みはなくなった。僕はこれ以上ないくらい彼女のことを思っているんだって自信を持てた。

 彼女のこととか自分のことで色々悩みは尽きないけど、彼女に対する自分の気持ちの大きさに関してはもう悩むことはない。