かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

笑いの沸点

 彼女は笑いの沸点が高い。彼女から言わせればそれが普通だっていうんだけど、僕が今まで付き合ってきた友人たちと比べて圧倒的に沸点が高いと思う。彼女は笑いに対して厳しいってずっと思ってきた。笑いに対する姿勢が芸人並みだって思っていた。そして昨日久々に大学の友人たちと会って、僕が発した言葉で笑いが起こった時にこれだよ!って思った。僕が知っている笑いってのはこの程度の面白いことでも巻き起こるものなんだよ!って思った。今までうわーつまんねみたいな空気になったことってあんまりなかったからさ。僕にとってはこれが普通だった。そりゃあみんなが優しいから僕のくっそつまらない発言でも笑ってくれてるというのもあるかもしれない。きっと彼女はそうだと言うだろう。否定はできない。

 僕はどちらかと言えば誰かにツッコミを入れて笑いを引き出そうとするタイプなんだと思っていて、単品で僕というものを見た時に面白くないっていうのは分かる。分かるよ。それにしたってね、彼女の笑わなさはなかなかだと思うんです。笑いに対する厳しさはなかなかだと思うんです。

 ちょっとクスってするだろうなって思って言うと、真顔で返される。常に思考が僕の上をいっているから、バカバカしくて笑えないのかな。彼女自身の笑いの質が高いんだと思うんだよね。彼女に面白いこと言ってって言ったら面白いこと言ってくれるもの。ちゃんと笑える。それもまた彼女に言わせれば僕の笑いの沸点が低すぎるらしいけど。

 僕が奇跡的に面白いことを言えて彼女が凄く笑ってくれた時、とっても嬉しくなる。ちょうど上手いことツボに入ったものだから狙ってやったわけじゃないし、同じことを二度言っても笑ってもらえるわけでもないからすごく貴重。狙って彼女を笑わせられるとしたらそれは凄いことだと思う。

 面白いこと言って笑ってくれた時の彼女の笑顔は良いものです。

 彼女の笑いの沸点が高いからこそ、笑ってくれた時は本気で笑ってくれてるんだろうなって分かるからね。

 彼女を笑顔にしたい。面白いことを言うだけじゃなくて、喜ばせたり楽しませたりして笑顔になってもらいたいなと思うのです。