かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

わんちゃん

 僕を見つけた彼女は走ってこっちに向かってくる。その姿はまるで帰宅したご主人様に喜んで飛びつく犬みたいで可愛い。思わず抱きしめておーよしよしって頭をぐしゃぐしゃになでまわしてやりたくなる。もちろんやらないけど。今日はそんな彼女を見れたので僕は幸せいっぱいだった。

 彼女の可愛さに関して考えを巡らすと、僕がいかに普段何も考えずに可愛い可愛い言っているのかが分かる。普段僕が感じてる彼女の可愛さっていうのはうまく言葉にできない。その場で立ち止まって、今僕が感じた可愛さとは一体なにから感じたものなのだろうとか深く掘り下げていけば分かるのかもしれないけど。

 僕が感じている可愛さをどうにかして言葉にすると、冒頭で書いたような彼女の走ってくる姿を見て可愛いなあって思ったり、僕に笑いかけてくれた時の笑顔が可愛いなあって思ったり。お菓子を買ってあげるって言った時に喜ぶ姿とか、いいの?ってお伺いを立ててくる姿とかを見て可愛いなあって思ったり。そんな彼女の言動とか仕草が可愛いって思っているんだけど、それよりまず、僕は彼女の顔が凄く好き。

 パッと見た時に可愛いなあって思う。髪型とか顔の雰囲気が僕の好みに合ってるんだと思う。

 僕はたれ目よりつり目の方が好き。彼女はたれ目が好きみたいだけど。彼女はつり目っていうほどつり目じゃなくて、どちらかと言えばっていうくらいなんだけど、本当にその目が大好き。間違いない。目がめっちゃ好き。今ちょっと手元にある彼女の写真を目元以外隠すという手法で改めて見たけど、可愛い。僕がぱっと彼女を見た時に感じる可愛さの80%くらいは目によるものかもしれない。

 でも鼻も口もほっぺもみんな好き。あたりまえだよね。目だけ可愛くても他が可愛くなかったらマイナスになって全体で可愛いと思わなくなっちゃうわけだから。本当に僕は彼女の顔が好きで可愛いと思う。それはもう彼女と出会った頃から変わらない。生半可な可愛いじゃない。なんとなく可愛いかなくらいだったら、髪型が変わった時に可愛くないなって感じたりとか、日によって可愛いと感じなかったりとかすると思うんだけど、彼女はいつでも可愛いし、どんな髪型にしても可愛い。むしろ髪型を変えると新鮮味が増してより可愛く感じる。あ、そうだよ。お化粧している時も可愛いし、すっぴんの時だって可愛いんだから、いつだって可愛いに決まってる。僕はすっぴんの時の彼女が大好き。

 あ、ちなみに彼女が無意識に口をちょっとだけ開けている時があるんだけど、その時の表情が可愛い。唇がぷりっとしていて可愛いからつまみたくなる。色が白くて、お肌がきれいでふわっとしたような、柔らかい印象があって素敵。思わず触れたくなるような。

 僕が良い、素敵、って思う要素が彼女にはいっぱい詰まっていて、これを可愛いと思わず何を可愛いと思うんだっていう。

 僕から見た彼女は完璧に可愛い。外見に注文を付ける部分がないんだから。

 僕の感じている彼女が可愛いっていう思いがそのままダイレクトに彼女に伝わればいいのに。もどかしくて仕方ない。

 彼女の可愛さは僕以外の第三者からみても感じるはず。仕事中に彼女がよく話し掛けられるのも可愛いからというのが少なからず理由に含まれているだろうし。見た目が悪い人には話しかけにくいものですよね。彼女と出掛けていると、男の視線が彼女を値踏みするように向けられているのを感じるし。僕はそれを心のなかで威嚇している。彼女に好意をもった男は僕が知るかぎりでも何人かいるし。もちろんそれを彼女が喜んでいるかどうかは別にして。

 僕ほど彼女を可愛い可愛いって思ってのたうち回る程じゃないにしても、彼女のことを可愛いと感じている人はたくさんいると思う。

 僕が彼女を好きだから可愛いと感じてるっていうのも正しいけど、好きじゃなくたって彼女のことは可愛いと思う。初対面で彼女を見た時にまず可愛いって思ったんだから。この職場にもこんな可愛い子がいるんだなって嬉しくなったんだから。

 どの方面から考えても彼女は可愛いので、僕の中で彼女の可愛さは揺るぎないものとなっています。