かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

会いたい休日

 休みの日はどうもよろしくない。

 ぼーっとしていると彼女に会いたくなってくるし、彼女と話していると会いたくなってくるし、何かに熱中していても彼女のことが頭に浮かんで会いたくなってくる。

 今日は会いに行くのを我慢しようと思っていた。起きた時から会いに行きたいなあって思っていたけど、今日は我慢しとこう、毎回毎回会いに行かずに我慢するということをしてみようって自分に言い聞かせてた。その努力はわりと実っていて、夕方までその我慢は続いていた。夕方に彼女と連絡を取っていると会いたい気持ちが強くなって、何度か会いたいって言おうとして思い留まった。まだ僕は戦えていた。耐えられていた。でも次第に我慢しようという思考が薄れてきて、会いたいっていう気持ちのほうが勝ってきた。何度もLINEの入力欄に会いたいって入力して消すという無駄な動作をした。恋する乙女みたいなことしてた。お風呂入ってて、あーだめだやっぱり会いたいわ、我慢できんって思った。そう思ってしまったら止まらなくて、会いたいって彼女に言った。決意が崩れ去った瞬間だった。完全に敗北した。負けていいんだけど。会いたい気持ちを我慢して、でも会いたいなー会いたいなーって思っている自分が嫌になった。そんなうだうだしてるなら会いに行けばいいじゃんって思った。どうせ会いに行かなかったことを後悔するのだから。

 僕が会いに行くことを彼女は優しく受け入れてくれて、見事彼女に会うことができた。彼女を見た瞬間に会いに来てよかったなあって思った。同時に僕と会う時間を作ってくれた彼女に感謝した。一時間くらい一緒にいられて、僕の心は満たされた。もっと一緒にいたかったけどね。

 以前の僕だったら、会いたいって彼女に伝えることをためらい続けて結局会いに行かないままだったかもしれない。急に会いたいって言っても嫌がられるかもしれないとか考えて。今はきっと彼女が会えないんだったら無理ってきちんと言ってくれるだろうし、会ってくれるんだったら彼女も会いたいって思ってくれてるんだろうって思えるからほんの少し積極的に行動できる。過剰な気遣いをする必要がないことを学んできたみたい。ダメな僕から少しだけ成長してきたかもしれないなーなんて思った。調子に乗らないようにしないと。あ、でもLINEで送ろうとしてやめてってのを繰り返している時点でだめか。まだまだだった。