かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

僕の表情

 昨日彼女が、出会った頃より表情がいきいきしているって言ってくれた。それに対して僕は強く肯定した。それは他の誰でもない君のおかげだよと。

 彼女と出会う前は、毎日をただ淡々と過ごしているだけだった。一日の終りに今日はすごく楽しかったなあとか幸せだったなあなんて思うこともない、無味乾燥な日々。職場と家を往復して、夜はネットをしながら夜更かし。だからきっと表情というよりも感情そのものが薄くなっていたんだと思う。心の底から好きだと思えるような人もいなかったし、自分の全てを捧げても良いと思えるような人もいなかった。今思えば僕の人生にはずっとそれが欠けていた。

 今の僕には彼女がいてくれる。彼女の存在は僕が頑張ろうと思う理由になるし、彼女の笑顔は僕を幸せにしてくれる。以前にもこんな表現をしたけど、灰色だった僕の生活に一気に鮮やかな色が付いたような。彼女といる時は世界が明度を増すような気さえする。

 だからきっと僕の表情は前よりも明るくなったと思う。前よりも上手く感情を表情に乗せることができるようにもなったかもしれない。今は日々にメリハリがあって、楽しい時や悲しい時の起伏が激しい。それだけ僕は刺激のある生活を送れている。そしてその刺激によって僕がどんな状態であっても、彼女の前では無理をせずに自然な表情でいればいいんだって思える。どう思われるかなっていう心配をしなくていいから。そんなこと考えなくても勝手に表情に出てることもしばしばあるけれど。

 僕が今を楽しく過ごしていられるのは彼女のお陰。

 目の前にあるタオルを探していて、それを察してタオルを手渡すとよく分かったねって笑ってくれる彼女。天然ではないんだけどたまにうっかりしてるところがあって可愛い。ソフトクリームおいしそうだなーたべたいなーって言って、我慢してって言っている俺を揺さぶってくるのも可愛い。あざとい可愛さに俺が弱いのを分かっているから、敢えてそうやって俺を揺さぶって楽しそうにしている。そこがまた可愛い。

 お菓子を二人で分けあって食べていて、いっぱい食べちゃったからって言って最後の一個を譲ってくれるの可愛い。この時はふたりとも同じくらい食べてたと僕は思っていたんだけどありがたく頂いた。

 ちょっとしたプレゼントでテンション上がってくれるのも可愛い。昨日はのど飴をあげた時に凄く喜んでくれて嬉しかった。そののど飴を舐めて、これいいかも!ってもう一度喜んでくれたのも可愛かった。

 こういう可愛い彼女を見ているのが楽しい。自然と笑顔にもなる。

 僕が毎日楽しそうにしていられるのは全て彼女の存在があるから。たくさん感謝したい。