かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

歩く

 僕は彼女と歩くのが好き。彼女が隣にいてくれることが好きとも言い換えられるかもしれない。

 彼女が並んで歩いてくれているのも好きだし、少し前を彼女が歩いているのも好き。後ろを歩くのは、付いてきてるかなって不安になるので何度も振り返ってしまう。視界に入ってくれていると安心。

 なんとなく僕は彼女の後ろ姿が好きで、ぼーっとそれを見ているのが好き。後ろ姿と彼女の顔が見えるのとどっちが好きかって言ったら彼女の顔が見えるほうがいいに決まってるんだけどね。歩いた時に揺れる後ろ髪とか、歩き方とか見てるだけで結構幸せ。

 僕は歩くのが大好きってわけでもないけど、嫌いじゃない。歩いてどこかに向かうのとか、公園とかを歩いて回るのは結構好き。長距離は疲れちゃうからあんまりだけども。ちょっと前までは暑くてたまらなかったから、歩いてどこかを回るとかいう機会を作らなかったけど、その前までは公園に行ったり、山みたいなお城跡を登ったりしてちょっとだけアクティブだった。そういうのって楽しくて好き。

 ちょっと話を逸らして、僕が十代の頃の話をしようと思う。僕は横浜の洋館を歩いて巡るという、観光?みたいなことをしたことがある。凄く楽しかったので、今でもまた行きたいなと思うくらい。でもその時同行してくれた人は歩くのが好きじゃなくて、一緒に回ってる時は何も言わなかったんだけど、あとからめちゃくちゃ文句言われた。凄く疲れただの歩きたくなかっただの。ということで僕は誰かと何処かに行く時に歩く時間とか距離とかに凄く気を使うようになった。なるべく歩くという選択肢を取らないほうがいいんだろうと思っていたくらい。でも彼女は僕のその思いを覆してくれた。僕のやりたいと思っていることを一緒にやってくれるし、同じように楽しんでくれる。合わせてくれているというより楽しいと思うことが似ているんだと僕は思っている。

 歩きながら小さな発見を二人で喜んだり、階段しんどいねーなんて言って笑いあったり。そういうことで楽しめて嬉しい。

 楽しいと感じることが似ているとか、興味をもつものが似ているとか、そういうことって凄く重要だと思っている。僕は彼女とそういう部分の共通点が多くて凄く嬉しい。